研究課題/領域番号 |
18651092
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江崎 哲郎 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40038609)
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研究分担者 |
三谷 泰浩 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (20301343)
池見 洋明 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (90380576)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 斜面安定 / GIS / 地盤災害 / 降雨データ / 安全・安心 |
研究概要 |
崩壊到達範囲の予測については、地すべり体の物理特性と動力学特性を考慮して、特定された危険すべり体の空間形状、および地形、地質特性から地すべり体の崩壊移動過程を三次元的にシミュレーションを行うモデルを開発し、崩壊到達範囲の予測を行った。具体的には、降雨浸透で飽和状態になった崩壊土をニュートン流体と仮定し、崩壊土はすべり面を境にして流れる非圧縮粘性流体の運動と考え、連続・運動方程式を解くことによる崩壊土の運動を再現した。計算はGISの中で実施し、計算された崩壊土流動過程で覆った範囲を崩壊到達範囲とした。 斜面防災支援システムの開発については、COM(Component Object Model)技術を用い、GIS機能を実現するコンポーネント集合体によって、以上の成果を統合した斜面防災支援システムを開発した。開発されたシステムは独立なプ戸グラムとなり、降雨浸透、地下水位上昇、三次元斜面安定性の解析だけではなく、各種入力データの読込みとGISデータへの変換、計算用データセットの作成、計算結果の平面、断面、三次元表示、およびハザードマワプめ作成などの一連の作業を実行することができる。 システムの適用と検討については、開発されたシステムを崩壊が危惧される実際の現場へ滴用し、様々な地形や地質条件における斜面安定性の解析と評価を行った。得られた解析結果と過去の地すべり災害の実態とを比較・検討することで、システムの妥当性と実用性を検討し、問題点の修正、改善を図った。
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