研究課題/領域番号 |
18651105
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物分子科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大場 裕一 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (40332704)
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研究分担者 |
大塚 攻 広島大学, 生物圏科学研究科, 教授 (00176934)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 富山の深層水 / 八丈島 / 発光生物 / 発現クローニング / ルシフェラーゼ |
研究概要 |
八丈島の発光生物を調査した結果、新たにムネクリイロボタル(Cyphonocerus ruficollis)の生息が確認された。このサンプルを用いて、ホタル上科の分子系統を行い、論文として発表した(Sagegami-Oba et al., 2007)。 八丈島の発光種ニッポンヒラタキノコバエ(Keroplatus nippponicus)からの発光物質の抽出を試みた。その結果、発光はルシフェリンールシフェラーゼ反応ではなく、発光タンパク質であることが示唆された。これは、オーストラリアや北米の発光性キノコバエがルシフェリンールシフェラーゼ反応であることと比べると非常に興味深い。オーストラリア産の種類と18SrRNA遺伝子配列を比較した結果、両者は非常に遠い関係にあることが初めて示唆された。さらに、八丈島にはニッポンヒラタキノコバエと非常に近縁な非発光種が居ることが分かった。分析の結果、これはHeteropterna属の一種であることが判明。新種である可能性があるため、現在詳細を検討中である。ニッポンヒラタキノコバエの発光メカニズムは、この近縁種との比較が重要な手がかりとなるだろう。 簡便な発現クローニング法の確立を目指して、CCDカメラによるポジティブコロニー検出を試みた。その結果、培地中に直接ルシフェリンを加えると安定した発光が検出されることが分かった。これによりコロニーのメンブレンリフティングといった煩雑な操作を行う必要がなくなったため、より効率的なスクリーニングが期待できる。
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