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実験映像宗教学の試みー作品制作と鑑賞の相互作用に見る現代的宗教性の探究ー

研究課題

研究課題/領域番号 18652008
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 宗教学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

樫尾 直樹  慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (50233698)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード宗教性 / スピリチュアリティ / 映像 / 映像宗教学 / 対話 / 宗教意識 / 作品 / 鑑賞 / 霊性 / 実験宗教学 / 解釈 / スピリチュアル / 宗教
研究概要

本研究は、現代の宗教性を個々人の宗教意識の中に見、その宗教意識を摘出するために、現代的宗教性を表現する言葉として「スピリチュアリティ」を選択するとともに「スピリチュアリティ」を主題とした映像作品を制作し、視聴者がその映像作品を鑑賞した後、制作者と作品について対話するという実践から生成された言説を解釈、分析するものである。諸作品は、民俗や伝説、人工的生命としてロボットを題材としたドキュメンタリー、様々な素材のコラージュによって映像化した前衛的作品などがあり、それぞれの作品の表現していると考えられる「スピリチュアリティ」の像をめぐって対話が行われた。まず主題に関しては、神霊や無機物のいのちや偶然や縁あるいはトランスが主題とされており、いずれも一言でまとめれば、「超人間的なもので人為によって操作することのできない何ものか」を「スピリチュアリティ」の意味内容として考えられているという点である。対話が実質的に可能だった作品とそうでなかった作品とがあったが、対話が成立したものはいずれも、制作者の意図したところを視聴者が探りあてようとし、それを受けて制作者が説明するという流れで展開された。
神霊がスピリチュアリティ言説のひとつの核となっている点は、伝統的であるとされる表象文化を背景としている点では異なっているものの、昨今の「スピリチュアル・ブーム」と称される文化的動向と共通している。無機的ないのちと有機的な人間存在との絆という関係性はそれに対して新しいスピリチュアリティ言説である。しかし、不可視の動態と人間の諸動作に対する反応というコミュニケーション的観点からすれば、人間間あるいは人間とペットなどの生命体との関係性と相似的である。対話はある意味で主題の確認と解釈として成立し、「超人間的なもので人為によって操作することのできない何ものか」という意味での宗教的聖性を現代的素材で反復している。

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 現代社会のスピリチュアリティと神道-霊性文化の始原と可能性2009

    • 著者名/発表者名
      樫尾直樹
    • 雑誌名

      全神協広報 第85号

      ページ: 8-11

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] 江原啓之と日本の霊性の未来2008

    • 著者名/発表者名
      樫尾 直樹
    • 雑誌名

      宗教と現代がわかる本2008

      ページ: 208-211

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] スピリチュアリティの存在論的構造」(パネルセッション「現代スピリチュアリテイ文化の解読2008

    • 著者名/発表者名
      樫尾直樹
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-09-13
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] スピリチュアリティの生成2007

    • 著者名/発表者名
      樫尾 直樹
    • 学会等名
      国際宗教社会学会第29回学術大会
    • 発表場所
      ドイツ、ライプチヒ
    • 年月日
      2007-07-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.spinavi.net/

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.spinavi.net/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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