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19世紀アメリカ文学にみる動物表象と科学言説の関係についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 18652031
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関和洋女子大学

研究代表者

佐久間 みかよ  和洋女子大学, 人文学部, 准教授 (00327181)

研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
研究概要

本研究において、多様化のすすむ19世紀中葉のアメリカ合衆国における文学と科学の接点を、進化論的言説の受容と動物表象の関係において考察しようとした。19世紀中葉がら活発になっていく進化論的言説の生成とそのアメリカでの受容についてまずあきらかにした。また、文学作品において、進化論的言説への賛否が微妙に動物描写に反映されている点が確認できた。ダーウィニズム以前の進化論における擬人化される動植物にこめちれた意味にういて考察することで、種という概念と人種という捉え方の相関関係に科学と文学の接点が見出された。
この点を論証するため、まず、進化論的言説の受容を研究し、エマソンのエッセイ「自然論」に注目し、エマソンの科学に対する興味と理解について検討した。この成果を、エマソン学会・ホーソーン学会・ポー学会共催の国際学会において発表した。エマソンは、ダーウィニズム以前の進化論を受容し、また大西洋を渡って交流した人々、そこでの自然から進化論的な表現を見出していった点を明らかにした。この発表・及びハンティントンライブラリーで調査した結果をもとに、エマソンの進化論的な自然観が動植物への共感を基点として、イギリスでの体験からえた科学と宗教との相克から、人間肯定的なものに辿りついていく様が論文としてまとめた。この論文は『英文学研究(英文号)』(2007年3月)に掲載された。
これらの研究により、進化論的言説のなかにある人間中心的な視点も一方であきらかになり、神話的な世界との関連、そこでの動物表象の問題、また、人間の認識を中心としたライフ・ワールド的生活圏の構築の問題などの視点もえられ、これらをメルヴィルの『クラレル』を中心に考察することとし、2007年8月に開かれるメルヴィル国際学会での発表として採択された。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Emerson's Proto-Evolutionary Idea : Its Formation of Transatlantic Contexts2007

    • 著者名/発表者名
      佐久間 みかよ
    • 雑誌名

      英文学研究(英文号)(Studies in English Literature, English Number) 48

      ページ: 21-39

    • NAID

      110008154580

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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