研究課題/領域番号 |
18652078
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
小牧 幸代 高崎経済大学, 地域政策学部, 講師 (20303901)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2008年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 文化人類学 / イスラーム / 聖遺物 / 南アジア / 預言者 / インド / パキスタン / バングラデシュ |
研究概要 |
平成20年度は、これまでの現地調査および文献調査の際に収集した情報・文献・資史科のデータベース化を試みるとともに、西北インド(ラージャスターン州アジュメール市)に位置するインドで最も有名なムスリム聖者廟、ムイーヌッディーン廟において現地調査を実施した。同廟の参道には「聖遺物」をモチーフとした護符・御守を売る露天や店舗がいくつも確認できた。また、同廟では毎年、預言者祭に同廟が保管する「預言者の髪の毛」2本が別々の場所で同時に一般公開される。廟の関係者にそれらの来歴を訊ねたところ、一方はずいぶん長い歴史をもつが、他方は数年前に同聖者廟の関係者が寄進を受けたものであることが分かった。アジュメールならびにデリーでは、ラージャスターン州のイスラームやムスリムに関する文献・資史料を収集し、新しく収集した情報とともにそれらのデータもデータベースに追加した。以上の現地調査、文献調査、情報・文献・資史料の整理・分析の成果は、「日本文化人類学会第42回研究大会分科会〜侵犯する身体・増殖する身体(代表:田中雅一、2008年5月31日、京都大学)」にて「拡散するイスラームの聖遺物と聖地:あるいは分有された預言者の身体」として、また「東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・共同研究プロジェクト〜ムスリムの生活世界とその変容:フィールドの視点から(代表:大塚和夫、2008年10月18日、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)」にて「マテリアル・イスラームの人類学:聖遺物とその「複製品」をめぐって」として、それぞれ口頭による発表をおこなった。さらに、研究論文のかたちでは「イスラームの聖遺物信仰とフェティシズム」(田中雅一編『フェティシズム研究2越境するモノ』京都大学学術出版会、近刊)として成果を一般に公開した。
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