研究課題/領域番号 |
18653053
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 日本社会事業大学 |
研究代表者 |
蒲生 俊宏 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (60297976)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 知的障害関係施設 / 従事者養成過程 / 史資料 / 聞き取り / 共同利用 / 近江学園 / 滝乃川学園 / 国立秩父学園 / 写真記録 |
研究概要 |
故S氏が遺された史資料については、(社福)大木会への研究出張での作業において、保存用容器への大分類保存を終了し、図書については目録を作成した。1950年に近江学園に着任して以降、保健婦等として医務部や初等教育部において実践を重ねた、約40年間の記録の一部である。また、S氏直筆の随想や日誌については、その一部(記録日が古いものを優先して)の文字化を終了した。 本年度の研究期間においては糸賀一雄没後40年記念行事が開催され、これに合わせて上梓された『糸賀一雄年譜・著作目録』((社福)大木会)には、本研究の成果も反映されている。また、会場には糸賀一雄直筆原稿のデジタルアーカイヴの閲覧用PCも用意され、本研究の目的の一つでもある史資料の共同利用に向けた動きにも加速がみられた。さらに、同記念事業の一環として「記念資料館(仮称)」の検討が関係法人・施設により開始され、本研究の経過も踏まえつつ、糸賀一雄生誕100年(2014)のオープンを目指すこととなっている。この企画に先立ち、糸賀家や関係者との合意のもと、糸賀邸に遺されていた史資料の保存用容器への大分類保存を終了したことも付け加えておきたい。 精神薄弱者施設史研究会等による聞き取り作業の成果の再確認や、国立秩父学園における史資料の操作や聞き取りの作業については、研究に関する合意形成と関係者との打合せの段階にあり、引き続いての課題としたい。また、滝乃川学園における作業については、本館修復作業の進行に伴い中断せざるを得ない状況にあったが、来年度の完成を待って集中的に作業を進行させる必要がある。 従事者養成過程の検討に関しては、初期近江学園在職者の在職期間前後を含めた俯轍図を作成し、特に本研究において史資料や聞き取りにおいて焦点を当ててきた女性従事者3名に着眼して、その人物の全体像の描写と時代状況や社会的条件との脈絡について考察を進めつつある。この成果については、来年度中に公表の予定である。
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