研究課題/領域番号 |
18653074
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松崎 佳子 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (30404049)
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研究分担者 |
野島 一彦 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20091241)
田嶌 誠一 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (70163459)
増田 健太郎 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (70389229)
大場 信恵 (大場 信惠) 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (00403931)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 高度専門職業人 / サービスラーニング / 地域援助 / ディベロプメント調査 |
研究概要 |
本研究は、「様々な臨床心理現場との連携を深め、種々の臨床心理現揚に即応できる臨床心理分野の高度職業人を養成するための構成要件は何か」を明らかにする1ことである。 平成17年度から行っている大学院生の予備調査(ディベロップメント調査-キャリア発達調査)をもとに、次の仮説を立て質問紙調査及びアクションリサーチを行った。仮説I「大学院内だけではなく、実習・研究会・ボランティアを有機的に連関させるプログラムが必要である。」仮説II「臨床心理士の専門性を活かしたサービスラーニングを基盤とした活動を継続的に行うためには、大学から独立した事業体が必要である。」 仮説Iの検証(1)ディベロップメント調査(キャリア発達調査)を九州大学大学院臨床心理系の修士1年・2年生に行った。(平成18年19年)(2)卒後調査九大大学院修了生郵送法54/129名回収率42%(1)(2)の結果、高度専門職としての臨床心理士のスキルアップのためには、授業・研究会と面接・ボランティア活動等の臨床活動のフレームの連関性を見いだすプログラムと卒後の継続的な研修が必要であることが示唆された。仮説IIの検証は、(3)スクールメンタルサポート活動(週1回学校での相談活動・心理教育活動)を2年間行い、総括質問紙調査を行った。その結果、専門性を発揮するためには「来校の安定性」が「教員との関係性」において信頼を構築するが、心理的援助を行うためには学校のニーズを汲み取り対応するスキルと心理教育・アセスメントスキルが必要であることが見いだされた。また、NPO法人「九州大学こころとそだちの相談室」を起ち上げ、その実務・臨床実践と教育との連関性を検証したが、臨床心理士としての専門性だけはなく、広報・経営的なスキルが必要不可欠であり、臨床心理経営学という新しい学問領域の開発の可能性が示唆された。
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