研究課題/領域番号 |
18653102
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
寺井 正憲 千葉大学, 教育学部, 教授 (50272290)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 語り / 協同的態度 / コミュニケーション教育 / ストーリーテリング / 聞き手参加型音読 / 学習指導要領 / 合意形成能力 / 人間関係形成能力 / コミュニケーション・ワーク / 参加型 / コミュニティ |
研究概要 |
本年度は、語りを基盤とした協同的態度の育成を目指すコミュニケーション教育の開発に関わって、以下の2点のことを行い、成果が得られた。 1.若手教員と共同して、音読に語りのコミュニケーション的な要素を取り入れた参加型音読の授業開発研究を行った。小学校第1学年から中学校第1学年まで、参加型音読をはじめ、参加型スピーチ、参加型紙芝居、参加型スピーチなどの授業を実践し、その成果を『聞き手参加型の音読学習』(東洋館出版社、印刷中)にまとめた。また、大学院生と共に千葉市立宮野木小学校で参加型読み聞かせを行い、読書コミュニティづくりの実践研究を行った。さらに、高砂市立伊保小学校でも同様の授業研究を行った。いずれの実践からも、参加型の語りや音読学習を取り入れることで、他者をコミュニケーションに積極的に参加させる能力や態度が向上するとともに、他者を尊重し詞和的にコミュニケーションを行うとする行動や態度が認められ、さらに話し手と聞き手との間に親和的な協同関係が形成され、学級や学校のコミュニケーションや人間関係の安定化に寄与するという成果が得られた。 2.作成協力員として協力した新小学校学習指導要領・国語では、コミュニケーション能力として合意形成能力や人間関係形成能力を重視するようになったが、それらの能力を育成するためには、相互作用的なコミュニケーションが重要であることを指摘し、特に親和性のある相互作用的なコミュニケーションを分かりやすく学習するために、語りや聞き手参加型音読の音読学習が有効であること、新学習指導要領のコミュニケーションに関する理念を実現するために語りや聞き手参加型音読が重要になってくることを示した。
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