研究課題/領域番号 |
18653105
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
茨木 智志 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (30324023)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 東アジアの歴史教育 / 世界史教育 / 世界史教科書 / 自国史と世界史 / 東アジアの社会科教育 |
研究概要 |
本研究の課題は、東アジア各国において世界史教育がどのような教育理念の下で行なわれているのかを明らかにすることにある。最終年度である今年度においては、現地調査と資料分析を継続するとともに、昨年度の調査の結果を整理し、報告することに努めた。その中で、第一に、中国・韓国・モンゴルの世界史教科書の分析を通じて東アジア各国の世界史教育の現状と課題を提示した。第二に、現地調査をもとにしてモンゴル国での教育改革下における世界史教育を含めた社会科教育の状況を整理した。第三に、前項の報告の中から特にモンゴル国でのモンゴル史と世界史の教育の内容と方法に関わる取り組みについて報告した。そして第四に、中国・韓国・モンゴルの東アジア各国の自国史と世界史の教育における「国家」の枠組みの問題点を明示し、日本を含めた東アジア諸国の世界史教育が解決すべき課題を提起した。以上の報告を含め、2年の研究期間における現地調査、資料収集、文献調査等を通じて、東アジア各国が各々に抱える教育課題がいかなるものであるのか、その条件下で歴史教育に課された役割がいかなるものであるのか、そして世界史教育にいかに反映されているのか、さらに思考力育成の模索が世界史教育にいかなる影響を及ぼしているか等の解明に取り組むことで、現在の東アジア各国の世界史教育の教育理念の一端を示すことができた。また、このことは東アジア各国が世界史教育という共通の枠組みを失いつつある現状の問題点を提起する結果ともなった。東アジア各国が歴史教育を通じて、相互理解を進めていくための基盤を、萌芽研究としての本研究によって提供することができたが、目標達成のためには、さらなる取り組みが必要となろう。
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