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思春期における軽度発達障害児の二次障害を防ぐ臨床心理学的支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18653114
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 特別支援教育
研究機関岩手大学

研究代表者

佐藤 正恵  岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (00211946)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2007年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード臨床心理学 / 軽度発達障害 / 思春期 / 二次障害 / グループ活動 / ソーシャルスキル・トレーニング / ペアレント・トレーニング
研究概要

1. ADHDもしくは高機能広汎性発達障害(以下PDD)をもつ中学生計9人のグループ指導を実施し、その中で障害をも含む自己意識を探っていった。ADHD児の中には、服薬やいじめ(被害、加害)の体験を互いに聞く中で、障害をより客観的に捉えられるようになる者もいた。しかし、PDD児では特に中学校入学直後に社会的な問題行動を生じる者がおり、そうした生徒では登校渋りや自尊感情の低下が見られた。問題行動のきっかけは小中移行期における他児からのいじめや理解不足が多かった。
2. 「岩手県立中央病院」において、いじめを受けた発達障害児の二次的症状について調査した(PSC日本語版健康調査票)。その結果、いじめを受けたADHD児やPDD児は回避的で孤独な心理状況に陥っていること、不登校への移行はPDD児が多く、二次的症状自体もPDD児の方がより深刻であることが示された。
3. 「岩手県立中央病院」において、「反抗挑戦性障害」の診断を受けたADHD児をもつ母親3名にインタヴュー調査を実施した。その結果、この障害の背景に保護者の精神疾患や子ども虐待などがあり、極めて二次障害的な要素が強いこと、医師や心理士による数年にわたる当事者と保護者への支援を経て改善したことなどがわかった。
4. 研究全体を通して、発達障害をもっ思春期の子どもの二次障害はすでに小学生段階に芽があること、特にいじめ被害への配慮が重要であること、また高リスクをもつ保護者への長期的な臨床心理支援が極めて重要であることなどが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ADHD児の自尊感情とそれに影響を及ぼす要因について2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤正恵・赤坂映美
    • 雑誌名

      LD研究(日本LD学会) 17

      ページ: 141-151

    • NAID

      40016208772

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ADHD児におけるソーシャルスキル・トレーニングの効果に関する研究-タイプが異なる4事例の比較検討より-2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤正恵・赤坂映美
    • 雑誌名

      現代行動科学会誌 23

      ページ: 11-21

    • NAID

      40016028413

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ADHD児を対象としたソーシヤルスキル・トレーニグの試み2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤正恵
    • 雑誌名

      いわての特別支援教育 45

      ページ: 4-11

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] ADHD児の小中移行期における心理について2008

    • 著者名/発表者名
      小野寺汐美・佐藤正恵
    • 学会等名
      東北心理学会第62回大会
    • 発表場所
      東北大学・仙台
    • 年月日
      2008-07-20
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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