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カーボンナノチューブ骨格の精密有機合成

研究課題

研究課題/領域番号 18655017
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関大阪大学

研究代表者

平尾 俊一  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90116088)

研究分担者 雨夜 徹  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20397615)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードカーボンナノチューブ / π共役 / スマネン / シクロフェナセン / 土台分子 / 筒状骨格 / カリックスレゾルシンアレン
研究概要

近年、カーボンナノチューブの材料的有用性が明らかになりつつあり、多大な注目を集めている。しかしながら、分子レベルにおける性質は未解明な点が多く、詳細な研究のためには「構造が明らかなカーボンナノチューブ」の供給が必須である。ところが、カーボンナノチューブの有機合成手法は未だ達成されていない。本研究では、このような湾曲したπ共役骨格構築法の開発を目的とした。フラーレンの部分構造分子スマネンが湾曲したπ共役構造を有することに着眼し、これをビルディングブロックとすることで、湾曲したπ共役骨格構築が可能になると考え研究に取り組んだ。
標的としてまずシクロフェナセンを選択し、その部分構造である7個のベンゼン環が縮環した湾曲分子の合成に取り組んだ。スマネンの芳香族部位のジブロモ化を行った。その位置選択性について検討し、シクロフェナセン合成に望まれる異性体を優先して合成することができた。続いてパラジウム(0)触媒存在下、2-ホルミルフェニルボロン酸とクロスカップリングし、ベンズアルデヒド部位を導入した。最後に、得られたアルデヒドをカリウムビス(トリメチルシリル)アミドと処理することで、スマネンのベンジル位と分子内縮合反応させ、シクロフェナセンの部分骨格構造を有する湾曲分子の合成に成功した。今回確立した合成法は、斬新で効率的な分子骨格構築法を提案しており、カーボンナノチューブ合成を指向する研究において重要なステップとして位置づけられる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Derivatization and Metallation of Sumanene2008

    • 著者名/発表者名
      平尾俊一
    • 学会等名
      The 236th American Chemical Society National Meeting
    • 発表場所
      米国、Philadelphia
    • 年月日
      2008-08-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] スマネンを用いたπボウルの合成2008

    • 著者名/発表者名
      中田卓人
    • 学会等名
      第93回有機合成シンポジウム(2008)
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2008-06-13
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] スマネンを用いる高湾曲バッキーボウルの合成2008

    • 著者名/発表者名
      中田卓人
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会(2008)
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-03-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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