研究課題/領域番号 |
18655041
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
柳 日馨 大阪府立大学, 理学系研究科, 教授 (80210821)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | フルオラス溶媒 / 多相系反応 / Phase-Vanishing法 / シクロプロパン化反応 / マイクロリアクター / シクロプロパン化 / ペルフルオロポリエーテル / ヨードメタン / 臭素 / アルケン / マイクロミキサー |
研究概要 |
有機合成では、多くの場合有機溶媒による単相系反応が実施されている。一方、水と有機溶媒の双方を用いる二相系システムにおいては、界面反応の効率生起のため、相間移動触媒を用いた反応システムの開発も行われている。本萌芽研究では新反応媒体であるフルオラス溶媒を活用した多相系反応に着目し合成化学手法における新分野、新機軸を切り開くことを目的とした。フルオラス溶媒をスクリーン相とする三相系でのPhase-Vanishing法は、滴下ロート等による反応試薬の滴下や反応系の冷却を必要とせず、発熱反応を室温で簡便に行える利点があることから、オレフィン類のシクロプロパン化反応を検討した。その結果、CH_2I_2/Et_3Alを用いたシクロプロパン化は通常低温下で行われるが、本三相系手法によって室温でも簡便に反応が実施できることを見いだした。また、Phase-Vanishing法をマイクロリアクターを用いたフロー系で検討した。モデルとして臭素化反応を行ったところ効率良く反応が進行した。 さらに、フルオラスタグを導入した光学活性アミンを合成し、リチウムアミドを用いたケトンの不斉エノールシリル化反応に適応させ、多相系の後処理に供した。フルオラスアミンはフルオラス相より簡便に回収され、再利用が可能となった。また、ラジカル連鎖反応をマイクロリアクターを用い、フロー系で行ったところ極めて短時間で反応が完結することを見いだした。これらの結果は多相系連続フローシステムが有望な反応手法であり、今後の展開の可能性を強く期待づけるものとなった。
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