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毛髪を利用した脳探査用無痛・可撓性中空針の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18656049
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生産工学・加工学
研究機関東洋大学

研究代表者

吉田 善一  東洋大学, 工学部, 教授 (50273032)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード毛髪 / めっき / 樹脂コート / レーザー加工 / 無痛針 / 脳科学
研究概要

本研究では、毛髪を利用し二つの目的で機能針の作成を行った。一つ目は毛髪に導電性を持たせる表面処理を行う電極針である。これは脳内を自由に移動でき、ピンポイントで直接脳細胞に電気刺激を与えることができる脳探査用針を目指す。二つ目は毛髪の成分を溶出させ中空にすることにより投薬・採血ができる留置針である。前年度からの課題として、(1)脳探査用針における導電性めっきの付着力向上、(2)中空針作製において毛髪個人差による成分溶出状態の把握、(3)留置針作製において毛髪とマイクロ流路の接合、があった。これらの課題解決のための実験をおこなった。
(1)めっき付着力:無電解ニッケルテフロンめっきを毛髪に施す際に、毛髪の表面処理条件、めっき厚を変化させて作成した導電性毛髪を鶏のもも肉に突き刺し、付着力と刺突力の実験をおこなった。その結果、
・前処理としてIPA液を用いた超音波洗浄により付着力が向上することがわかった。
・めっき厚3μmの毛髪が1番安定した力で刺すことができた。
(2)中心部溶出:毛髪を塩素系漂白剤、エタノール、クロロホルムを希釈または混合した溶液に浸し、中心部分を溶かし出すことで貫通穴を空ける実験をおこなった。その結果、
・3人の毛髪で毛髄質(メデュラ)の溶出速さと形状の比較では、ほとんど溶出されないものもあり、個人差が大きいことがわかった。
・上記の毛髪で最も効率よく穴が空けられたもので中空部は500μm前後得られた。
(3)接合:幅100μm深さ45μm長さ10mmの樹脂流路にラミネートで中空針を挟み込み固定する実験をおこなった。溶出後の毛髪は脆くなっておりラミネート時に破壊したが、変性フッ素樹脂コーティングを施すことによりラミネート材に挟み込むことができた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 毛髪を利用した無痛・可撓性針の開発2007

    • 著者名/発表者名
      吉田善一, 柿崎健太, 小泉雅裕, 渡邉巧
    • 雑誌名

      2007年度精密工学会春季大会予稿集

      ページ: 417-418

    • NAID

      130005028505

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 毛髪を利用した無痛・可撓性針の開発2008

    • 著者名/発表者名
      峰崎英和, 吉田善一
    • 学会等名
      第10回工業技術研究所講演会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2008-02-21
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 毛髪を利用した無痛・可撓性針の開発(第2報)2008

    • 著者名/発表者名
      峰崎英和, 吉田善一
    • 学会等名
      2008年度精密工学会春季大会
    • 発表場所
      明治大学
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Development of painless and flexible micro needle2007

    • 著者名/発表者名
      H. Minezaki, Y. Yoshida
    • 学会等名
      5th International Symposium on Bioscience and Nanotechnology
    • 発表場所
      Prince Hotel Kawagoe, Saitama
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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