研究概要 |
ストック住宅のリフォームにおいて,廃材を生み出さずSI建築化し,新しい感覚のインテリアを創造する技術を調査検討した。特に,現行の建築構法には一般的でない非建築構法を前提に工業化材料(プラスティック等を積層して接着した材料,以降接着積層材料と略す)を用いて,家電製品などの持つ可塑的な造形によるインテリア形成技術に焦点を当てた。本研究では,多数の住宅ストックを対象にするので,1970年代前後に建設された公共集合住宅やマンションのストックを対象にした。 (1)インテリア、リフォーム、モデルの要素技術の試行実験 (1)新表層を形成する接着積層剤の探求市販表層材の組み合わせ方法について,現状インテリアの表層を生かす方法,反対に被覆して新しい表層を未来的なインテリア、テイストを実現する方法を,実験的に試行し,イメージ調査や周辺環境に対する影響(室内照度など)調査を行い,現実性のある方法をリスト化した。 (2)施工の試行と実大空間での使用感調査複数タイプの設計に基づき部分のモックアップ試作を行い,施工および使用感の問題点を整理した。 (2)インテリア、ラッピング技術の理論s的な整理と新技術の提案2ヶ年度の要求課題、接着積層材料、タイプ別設計案に関する研究成果をまとめるともに,インテリア・ラッピング技術の理論的な整理と新技術の提案を行った。
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