配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
〔江戸東京を対象とした都市復興アーカイブズの作成〕 異なる時代のアーカイブズから一貫した都市の脆弱性(建物倒壊危険性と延焼火災危険性)を定量化する重回帰モデルを構築することにより,丸の内地区と銀座地区の脆弱性の変遷を明らかにした.また両地区における20世紀の復興の経過を脆弱性の変遷を通して理解することを試みた.また,平成19年度までの研究成果を用いて,紙媒体から得られたこれらの情報をGoogle Earthをプラットフォームとしたデジタル媒体に変換し,復興デジタルアーカイブズとして再構築した.その結果,両地区における,建物倒壊危険量と火災危険量の変化,そして歴史的事象との関係について把握することができた.本研究では丸の内地区と銀座地区という比較的良好な都心部を対象にしており,木造密集市街地のような危険量の高い地区を扱ったわけではない.しかしながら,本研究で提案している重回帰モデルは,危険量の高い地域においても適用できるため,それらの地域に適用することにより,これまでの都市の開発が脆弱性にどのような影響を与えてきたのかあるいは影響を与えてこなかったのかを把握することができる. 〔台湾集集地震の復興に関するデジタルアーカイブズの作成〕 また,昨年度までに得られた1999年台湾集集地震による集集地区での復興過程のデータをすでに構築してある同地区の仮想都市に組み込む作業を実施した.それにより,地区の復興の流れをGoogleEarth上に再現できるようにしあげた. 以上の成果により,今後のデジタルアース時代における都市情報コミュニケーションのひとつの復興研究の可能性を示すことができた.これらの成果を研究成果を論文等にまとめ,国際会議,学会等にて発表した.
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