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複合微生物系シミュレーションモデルの構築に基づくシステム微生物生態学の創生

研究課題

研究課題/領域番号 18656246
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物機能・バイオプロセス
研究機関早稲田大学

研究代表者

常田 聡  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30281645)

研究分担者 青井 議輝  早稲田大学, 高等研究所, 助教 (40386636)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード複合微生物系 / 微生物生態 / シミュレーション / バイオフィルム / 微生物パラメータ / システムバイオロジー
研究概要

環境中では多種多様な微生物が雑多に存在する複合微生物系を形成している。本研究では個々の微生物の現象に着目するのではなく,生態系全体を一つのシステムとしてとらえるシステムバイオロジーの概念を微生物生態学に導入し,実験的手法および知識工学的手法を併用してコンピュータ上に微生物のコミュニティーを再構築し,微生物生態形成メカニズムの真の理解につなげる新規方法論を確立・提案することを目的とした。本研究では,特に,複合微生物系の一例として,多孔質膜を介して通気を行い,膜上にバイオフィルムを形成させる方法(いわゆるメンブレンエアレーション法)によって得られたバイオフィルムを取り上げた。本年度は,シミュレーション結果の精度に多大な影響を与える微生物パラメータを精査し,シミュレーション結果と実験結果を比較した。
まず,バイオフィルムからサンプリングした従属栄養細菌(HB),アンモニア酸化細菌(AOB),亜硝酸酸化細菌(Nitrobacter,Nitrospira)を対象に,水質回分実験・呼吸活性実験・蛍光遺伝子プローブ法(FISH法)・レクチン染色・画像解析を行い,それぞれの徴生物の活性パラメータを評価した。一方,形成されたバイオフィルムを壊さずに,微小電極測定およびFlSHを行い,バイオフィルム内の基質濃度分布と微生物分布を得た。つぎに,この結果を,すでに得られた微生物パラメータを用いてシミュレートした結果と比較した。完全には実験結果をシミュレーションでは再現することはできなかったが,文献値のパラメータを用いてシミュレーションをした結果と比較して,多くの部分の傾向を再現することができるようになった。またMABの内部に存在する亜硝酸酸化細菌はNitrobacterであることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Modeling of Membrane-Aerated Biofilm for Feasibility Study of Simultaneous Nitrification and Denitrification2007

    • 著者名/発表者名
      S.Matsumoto, A.Terada, S.Tsuneda
    • 雑誌名

      Biochem.Eng.J. 37

      ページ: 98-107

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] システム論的アプローチによるバイオフィルム形成の理解2008

    • 著者名/発表者名
      松本 慎也, 家徳 麻由, 青井 議輝, 常田 聡
    • 学会等名
      化学工学会第73年会
    • 発表場所
      静岡大学
    • 年月日
      2008-03-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] System microbiology approach to understand microbia-community of biofilm2007

    • 著者名/発表者名
      S.Matsumoto, M.Katoku.Y.Aoi, S.Tsuneda
    • 学会等名
      第23回日本微生物生態学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2007-09-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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