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CO2地中固定のための人工バリアー

研究課題

研究課題/領域番号 18656260
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地球・資源システム工学
研究機関東北大学

研究代表者

伊藤 高敏  東北大学, 流体科学研究所, 准教授 (00184664)

研究分担者 関根 孝太郎  東北大学, 流体科学研究所, 助教 (70361194)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード地球温暖化 / 二酸化炭素 / 地中固定 / キャップロック / 断層 / 人工バリア / 化学反応 / 浸透性
研究概要

地球温暖化抑制のため、火力発電所等の排ガスから分離・回収したCO2を,地下深度1km前後にあって,間隙率の比較的大きな岩石からなる地下帯水層に圧入して溶解・固定化するという方法が検討されている.また,この方法では,浸透性が小さい天然の構造性バリアー,すなわちキャップロックが存在することを前提とし,その下部にCO2を圧入することになっている.しかし,地殻活動が盛んな日本では,そのように健全で広大なキャップロックがある場所は限られている.そこで本研究では,現位置反応法で形成した人工バリアーによってキャップロックの欠損部を覆い,また,断層等の移動経路を遮断してCO2の漏洩を防止するという,従来にない新技術を開発する.この目的を達成するために本年度は,以下のことを実施した.まず昨年度の実験結果を再検討した結果,模擬岩石の浸透率を計測する際の差圧の測定方法に問題があって計測値に大きな誤差を含む可能性のあることが判明した.そこで,高圧環境下で作動する高精度の差圧計を導入し,さらに,模擬岩石内部の流れが均一になるような工夫を新たに加えることで,その問題点を解決した.また,CO2と反応する溶液(反応性グラウト)の新たな候補として水ガラス溶液を用いて実験を行った結果,昨年度に用いたCa (OH)2水溶液よりも粘性が十分小さい上に現位置反応による浸透性低下量も大きく,実用に十分適するものと判断された.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Laboratory study of trapping enhancement by the in-situ reaction method for geological storage of CO22006

    • 著者名/発表者名
      T.Ito at al.
    • 雑誌名

      Proc. the 8th Int. Conf. on Greenhouse Gas Control Technologies (CD-ROM)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] CO2地中固定のための人工バリアー2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤高敏
    • 学会等名
      CO2地下貯留層内の流動と制御に関するワークショップ
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-02-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] CO2地中固定のための現位置反応法による人工バリアー形成の室内実験2007

    • 著者名/発表者名
      櫻井雅徳, 伊藤高敏, 関根孝太郎, 林一夫
    • 学会等名
      日本機械学会年次大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-09-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] Chap. 6: Multiscale Flow and Its Control for CO2 Geological Storage, In: Nano-Mega Scale Flow Dynamics in Energy System, Maruyama, S. ed.2008

    • 著者名/発表者名
      Ito, T., Yamamoto, K., Aoyagi, R., Suekane, T., Akaku, K.
    • 総ページ数
      70
    • 出版者
      Tohoku University Press, Sendai
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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