研究課題/領域番号 |
18657025
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高畑 雅一 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (10111147)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 甲殻類 / 手続き的脳内表示 / 条件づけ / 般化 / 感覚種 / アメリカウミザリガニ / 道具的条件づけ / 「手続き的」記憶 / 感覚種(モダリティ) / 鋏脚 / 視覚刺激 / 感覚情報 / 運動出力 / アメリカザリガニ / 自発的行動 / 歩行運動 / 前大脳 / 中心体複合体 / 下行性介在ニューロン |
研究概要 |
アメリカウミザリガニHomarus americanusを実験動物とし、新たに開発したoperant chamberを用いて、レバー押し型のオペラント条件づけの可能性を実証するとともに、分化強化の可能性について検討した。動物を実験水槽に十分に慣れさせた後、水槽内の餌場に自発的に接近するようになるまで乾物ホタテ貝柱で誘導し、接近した場合に餌を与えた。この訓練が完了したのち、1セッションを30分としてレバーに対する自発的なはさみ行動の平均生起率(1セッションのはさみ回数/セッション数、以下BL値と呼ぶ)を確定した。次いでレバー押しに対して報酬を連合した。ここでは特に、1)セッションごとのはさみ回数の推移《獲得、消去、回復の傾向は観察されるか》および2)はさみ強度のスケジュール間比較《はさみ強度について分化強化手続きができるか》を調査した。強化閾値を変える前と後で、はさみ強度(各はさみ行動の最大応答値)の分布にどのような変化が現れるのか個体ごとに調べるに当たっては一般化線形モデル選択法を適用した。その結果、各セッションのはさみ回数は、獲得手続きではBL値以上で持続する傾向、消去手続きではBL値付近に徐々に近づく傾向、回復手続きではBL値以上で再び持続する傾向が、それぞれみられた。また、非随伴性強化ではBL値以上の割合は獲得手続きの場合以下であり、持続する傾向もみられなかった。これらの知見は、アメリカウミザリガニでオペラント学習が可能であることを実証している。また、強化閾値を上げたことに依存してはさみ強度が上昇し、強化閾値を変えない場合では、はさみ強度に変化はなかった。これらの結果は、分化強化が強化閾値の上昇に限って成立する可能性を示唆する。閾値下降については、新たな装置を開発して調査する必要がある。
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