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ニホンナシの'みつ症'多発系統に特異的な遺伝子発現および遺伝子産物の探索と解析

研究課題

研究課題/領域番号 18658008
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 園芸学・造園学
研究機関茨城大学

研究代表者

井上 栄一  茨城大学, 農学部, 准教授 (90292482)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードニホンナシ / みつ症 / 遺伝子 / cDNA / サブトラクション / メタロチオネイン
研究概要

ニホンナシのみつ症は, 果肉部が水浸状となり日持ち性の低下や果肉の褐変をもたらし, 商品価値を著しく低下させる重大な生理障害である. これまで, みつ症の発生に関する遺伝子についての報告は無かったが, 前年度までに本研究において, みつ症感受性品種'豊水'果実のcDNAサブトラクションを行い, みつ症組織および健全組織に特異的に発現する遺伝子群の部分配列を明らかにした.
本年度は, みつ症への関連が疑われる同遺伝子群について, リアルタイムPCR法を用いて品種や果実の発達段階の違いによる発現量の変化を網羅的に解析した. その結果, みつ症組織で強発現するメタロチオネイン遺伝子は, '豊水'以外のみつ症感受性品種においても未熟果の段階で発現が上昇することが明らかとなった. また, メタロチオネイン遺伝子の部分配列からプライマーを合成し, ゲノム上での配列を決定したところ, 本遺伝子には約100bpのイントロンが挿入されていることが明らかとなった. さらに, インバースPCR法によって, 本遺伝子の全コード領域を明らかとし, 取得した配列に基づいてメタロチオネインタンパク質のアミノ酸レベルでの分類および機能の推定を行った。その結果, 本遺伝子がコードするタンパク質は, メタロチオネインのなかでもタイプ3に分類され, バナナの果実においては成熟に伴って発現が高まることが明らかとなった.
本研究において, みつ症に関連する可能性が高い遺伝子がはじめて特定されたことから, 今後, 同遺伝子とみつ症果の発生との関わりをより詳細に解明することで, みつ症果発生の遺伝的メカニズムの解明が期待できる.

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008 2006 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) 備考 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] ニホンナシ果実の‘みつ症発生機構に関する研究(第1報)‘豊水'を交配親とする兄弟系統間におけるみつ症感受性の変異2006

    • 著者名/発表者名
      金 鐘潤
    • 雑誌名

      園芸学会雑誌 75・別1

      ページ: 54-54

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 遺伝子マーカーを用いた梨果実の生理障害の発生予察方法2009

    • 著者名/発表者名
      井上栄一
    • 学会等名
      第5回首都圏北部4大学新技術説明会
    • 発表場所
      テクノプラザおおた
    • 年月日
      2009-03-10
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Unique genes in the water core tissues of the mature fruits of Japanese pear 'Housui' selected by cDNA subtraction2008

    • 著者名/発表者名
      Eiichi Inoue, (他4名)
    • 学会等名
      AHC 2008 (The First Asian Horticultural Congress)
    • 発表場所
      大韓民国ICC JEJU Seogwipo, Korea
    • 年月日
      2008-12-11
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 梨果実の「みつ症」に関わる遺伝子の探索と応用2008

    • 著者名/発表者名
      井上栄一
    • 学会等名
      2008年度JST新技術説明会
    • 発表場所
      JSTホール
    • 年月日
      2008-11-06
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ニホンナシ果実の‘みつ症'発生機構に関する研究(第2報)cDNAサブトラクション法による‘豊水'果実におけるみつ症組織および健全組織に特異的に発現する遺伝子の探索2008

    • 著者名/発表者名
      金鐘潤・舘野智昭・郷内武・霞正一・原弘道・井上栄一
    • 学会等名
      園芸学会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2008-03-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考] 茨城大学研究者情報総覧

    • URL

      http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [産業財産権] 梨果実のみつ症の発生予察方法および装置2008

    • 発明者名
      井上栄一
    • 権利者名
      茨城大学
    • 産業財産権番号
      2008-074813
    • 出願年月日
      2008
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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