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無傷植物におけるジベレリンの可視化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18658046
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・生物有機化学
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 義人  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90222067)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード可視化 / 植物 / ディスプレイ / 植物ホルモン
研究概要

本研究は外来性の2種のタンパク質のジベレリン(GA,植物ホルモンの一種)依存的な会合を利用して,生きた植物におけるジベレリンの可視化を通して,その局在性を明らかにする技術の開発を目的としている。昨年度までに抗活性型ジベレリン抗体とGA4依存的に結合する12アミノ酸からなる2種のペプチドを特定した。本年度は,この結合に関する詳細な解析を行い,応用研究の妥当性を検討した。
活性型ジベレリンを認識する2種の抗体を所有しているが,得られたペプチドの結合がスクリーニングに用いた8/E9抗体に特異的か否かを検討した結果,8/E9抗体にはGA4依存的に結合するが,他方の抗体(21/D13)には結合しないことが判明したことから,ペプチドは少なくとも一部,抗体の部分構造と相互作用していることが判明した。
次に,8/E9にGA4と同様に認識されるGA1および,認識されないGA20を用いて結合をみたところ,GA4によってのみ結合が示された。GA1はGA4に比べ,8/E9には認識されない水酸基を一つ多く持っており,この水酸基が結合を阻害することから,GA4の当該箇所と抗体の部分構造との疎水結合等によって変化する構造,あるいはGA4の当該箇所とペプチドが相互作用しているものと思われた。
以上のペプチドの持つ特性から,8/E9抗体とペプチドを利用すれば,サンドイッチELISAに類似のGA4特異的な検出法が確立すると考えられ,検討した結果,約30pgの検出感度でGA4が特異的に検出できることが判明した。
さらに,親和性や結合のGA4依存性を高める事を期待して,2種のペプチドの内,1種について各アミノ酸をアラニンに置換したクローンを作成したところ,1つのアミノ酸を除いて全てのアミノ酸が結合に必須であることが示された。
現在,PCAあるいは新たに考案した植物における2分子結合の検出系の開発を進めている。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 抗活性型ジベレリン抗体の抗メタタイプペプチドのスクリーニング2008

    • 著者名/発表者名
      稲葉絢子, 浅見忠男, 鈴木義人
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      名古屋,名城大学
    • 年月日
      2008-03-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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