研究課題/領域番号 |
18658056
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
加藤 範久 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (20144892)
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研究分担者 |
矢中 規之 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 准教授 (70346526)
三本木 至宏 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 准教授 (10222027)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | IMP脱水素酵素 / フードファクター / キノン化合物 / カロチノイド / がん細胞 / ビタミンK / 脂肪細胞 / 分化 / ポリフェノール / 多価不飽和脂肪酸 / クルクミン / カテキン / エラグ酸 |
研究概要 |
1)各種食品素材からのポリフェノール抽出物についてIMP脱水素酵素への影響について調べたところ、ボイセンベリーからの抽出物について阻害作用が見出された。DHAとEPAについてもIMP脱水素酵素への影響を調べたがいずれも軽微な阻害作用であった。ビタミンK以外の脂溶性ビタミンについてもIMP脱水素酵素への影響を調べたが、ほとんど影響しないか、軽度の阻害作用のみ見られた。あわせて、カロチノイド類についても検討を行った結果、興味あることに、β-Cryptoxanthinに非常に強い阻害作用が見出され(IC_<50>値:9.1μM)、これまで調べた天然化合物の中では最強であった。コエンザイムQ群についても調べたがいずれも影響は見られなかった。ビタミンK類の化合物にIMP脱水素酵素の阻害作用が見出されたので、キノン系化合物についても調べたところ、1,4-Benzoquinone(IC_<50>値:8.4μM)と1,4-Naphthoquinone(IC_<50>値:6.1μM) に強い阻害作用が見出された。ナフトキノン系化合物の中では、1-Naphthol (IC_<50>値;58μM)、1-Naphthaldehydem(IC_<50>値:13μM)、2-Naphthol(IC_<50>値:77μM)そこ阻害作用が見出された。 2)GTPを肥満モデルマウスKKAyに摂取させ、肥満や血中脂肪、血糖などへの影響を調べたが、特に影響は見られなかった。 3)クルクミンによる結腸がん細胞の増殖抑制がIMP脱水素酵素の阻害によるものか否か検討を調べるために、クルクミン添加条件にGTPやGMPを加えたところ、細胞増殖の抑制が僅かしか回復しなかった。このことは、クルクミンの細胞増殖抑制作用へのIMP脱水素酵素の関与は少ないことを示唆している。
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