研究課題/領域番号 |
18658065
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
伊藤 哲 宮崎大学, 農学部, 准教授 (00231150)
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研究分担者 |
雉子谷 佳男 宮崎大学, 農学部, 准教授 (10295199)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 萌芽 / 潜伏芽 / 消失 / 分裂 / デモグラフィ |
研究概要 |
1.広葉樹103種のシュート形成から2年間の腋芽および抑制芽の分布を調査した。広葉樹の萌芽性は副芽(または予備芽)を考慮に入れた抑制芽の形成プロセスによってある程度決定されることが明らかになった。しかし、抑制芽の形成プロセスでは萌芽性を説明できない樹種も存在し、これらの樹種では個体の成長に伴う抑制芽のデモグラフィによって萌芽性が大きく変化することが示唆された。また、抑制芽の形成プロセスはシュートの同化構造の特性に大きく依存しており、空間を効率的に利用できるように同化器官を配置することと、撹乱で同化器官を失うことに対する備えとして抑制芽を形成することの間には、トレードオフの関係があることが示唆された。 2.萌芽性が高いミズナラと萌芽性が低いミズメについて、抑制芽のデモグラフィと萌芽性の種間差および種内変異との関係を解析した。2種間の萌芽性の差は基本的に抑制芽の形成プロセスに支配されていること、および、生残した抑制芽の開芽率も萌芽性の種間差に影響を与えることが明らかとなった。一方、それぞれの種内では、本解析に用いた個体のサイズの範囲で萌芽発生本数と抑制芽のデモグラフィの個体サイズに依存した違いは見られなかった。 3.常緑カシ類3種について、抑制芽のデモグラフィと萌芽性の関係を種間および生育環境の異なる個体間で比較した。アラカシおよびハナガガシの萌芽性の高さは、芽鱗腋の二次芽形成による抑制芽の分裂が大きく貢献していた。一方イチイガシは、抑制芽の残存率が著しく低く、抑制芽の生残プロセスが3種間での萌芽性の違いに影響を与える可能性が示された。生育環境の異なる個体間で幹の抑制芽密度に違いはみられなかったが、アラカシでは林冠木で被圧木より萌芽性が高い傾向がみられ、アラカシの生育環境による萌芽性の違いは開芽率に支配されていることが明らかになった。
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