研究課題
萌芽研究
本研究の目的は、従来全く未解明の、木質の形成反応を統御する転写因子遺伝子を取得することと、転写因子遺伝子-酵素遺伝子転写ネットワーク統御システムを解明することである。この統御システムは、植物種を超えて一般性が高いとされているので、ここで得られる情報は、幅広い展開性と大きな波及効果を持つ。本研究では、木質形成を統御する転写因子遺伝子の取得の第一歩として、細胞壁成分や心材成分の生合成のうちリグニンとリグナンの生合成を選び、これらの代謝を統御する転写因子遺伝子の取得を行う。本年度は、昨年度までの研究で得られたリグニン合成を制御する候補転写因子遺伝子の内からリグニン生合成を制御する転写因子の特定を行ない、その機能を検証した。その結果、数種のリグニン生合成制御に関わる転写因子を見出すことができた。また、リグニン及びリグナン生合成における遺伝子発現統御ネットワーク解析の基点となる酵素遺伝子の特定を進めた。以上の成果により、従来未解明の点が多く残されていた、細胞壁成分や心材成分の生合成代謝を統御する転写因子に関する解明が進んだ。
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