研究課題/領域番号 |
18659057
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
久野 みゆき 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00145773)
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研究分担者 |
酒井 啓 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (90382192)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | プロトンチャネル / プロトンシグナル / 生体分子 / 生理活性 / 生理学 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / スクリーニング / マイクログリア / バイオツール / pHホメオスターシス / pHクランプ / データベース |
研究概要 |
本年度の初めに国内外2つの研究室から相次いで電位依存性プロトンチャネル(H^+チャネル)の性質をもつ分子(VSOPおよびHv)が発見された。そこで、この分子を手がかりにプロトンシグナリングに関わる分子の機能スクリーニングを行った。私達がマイクログリアとRBLのサブトラクションによって作成したデータベースを検索したが、これらの遺伝子に相同性の高いものは含まれていなかった。マウスマイクログリアにVSOPのsiRNAを導入するとnativeH^+電流密度が約1/2に減少した。VSOP遺伝子を過剰発現させた細胞で記録されるH^+チャネルの活1生化閾値はnativeH^+チャネルよりも有意に低く、同一電位でのゲーティングが速い傾向があった。このようにVSOP過剰発現によるH^+チャネルとnativeH^+チャネルは機能的に良く類似しているものの相違点があり、チャネル密度や分子会合の影響に加え、チャネル活性を直接間接に調節する因子が存在する可能性が示唆された。そこで、私達のデータベースより抽出した5個の遺伝子(MG20、23、43、153、161)をVSOP遺伝子と共発現させた。MG20ではH^+チャネル活性化速度が増加する傾向が見られたが、他4種では特に大きな変化が見られなかった。ここまでの実験は全て室温で行ったが、H^+チャネル活性は温度の影響を受けることが知られているので、より生理的な温度で再検討する必要がある。本研究で蓄積したデータベース、アイデアは今後プロトンシグナリングに関わる分子の探索を続けていく上で大いに役に立つと考えている。
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