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カベオリンの容量依存性カルシウム流入制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 18659065
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関東京大学

研究代表者

村田 幸久  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (40422365)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードカベオリン / カベオラ / 容量依存性カルシウム流入 / 血管内皮細胞
研究概要

本研究は"細胞小器官カベオラのCa^<2+>流入調節機構を明らかにすること"を目的とした。
平成19年度は18年度で得た(1)Caveolin-1(Cav-1)遺伝子欠損(KO)マウス血管内皮細胞におけるCa^<2+>流入障害のメカニズム解析(2)Cav-1 KOマウスの心肺組織異常とその発症機構についての解析を行った。以下に詳細な実験結果を記載する。
1 免疫沈降法により野生型マウス肺動脈内皮細胞においてCav-1が内皮細胞の容量依存性Ca^<2+>チャネルTRPC4とそれを活性化するIP3受容体に直接結合しており、刺激時に観察される両タンパク質の相互作用を物理的に仲介していること、さらにCav-1 KO動物の肺内皮細胞において、このCav-1を中心とするCa^<2+>流入調節機構が障害されていることを明らかにした。
2 リコンビナント合成タンパク質を用いた検討によりCav-1におけるTRPC4結合部位(アミノ酸配列61-178)を特定した。
3 上に述べたCa^<2+>流入調節機構の他に、Cav-1は血管弛緩因子であるNOの合成酵素eNOSの活性抑制作用をもつ。このためCav-1 KOマウスでは血中へのNO産生亢進が観察され、抹消血圧が低下していることを示した。
4 抹消血圧とは逆にCav-1 KOマウスの肺動脈圧は亢進していた。その原因として肺組織内皮細胞がCav-1欠損により異常増殖し、肺動脈を圧迫していることを明らかにした。
以上の結果について以下の2報の論文にまとめ公表した。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Genetic evidence supporting caveolae microdomain regulation of calcium entry in endothelial cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Takahisa Murata, Michelle I. Lin, Radu V. Stan§, Phillip Michael Bauer, Jun Yu, and William C. Sessa
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry 282

      ページ: 16631-16643

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reexpression of caveolin-1 in endothelium rescues the vascular, cardiac, and pulmonary defects in global caveolin-1 knockout mice2007

    • 著者名/発表者名
      Takahisa Murata, Michelle I. Lin, Yan Huang, Jun Yu, Phillip Michael Bauer, Frank J. Giordano, and William C. Sessa
    • 雑誌名

      The Journal of Experimental Medicine 204

      ページ: 2373-2382

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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