研究課題/領域番号 |
18659079
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小林 千余子 (2007) 熊本大学, 発生医学研究センター, 助教 (20342785)
稲永 敏明 (2006) 熊本大学, 発生医学研究センター, 研究員 (70404340)
|
研究分担者 |
小林 千余子 熊本大学, 発生医学研究センター, 助手 (20342785)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 発生・分化 / 腎臓 / 発生・再生 |
研究概要 |
腎臓の発生は尿管芽が後腎問葉に侵入し、その相互作用によって始まる。本研究では尿管芽を引き寄せる過程に関与する液性因子あるいは細胞表面因子を同定することを目的とした。 1.Sall1ノックアウトマウスでの既知因子の発現観察 後腎間葉と尿管芽の相互作用の関与が新たに報告された細胞外基質や接着因子の発現を検討したが、細胞外基質integrinα-8の発現の差は認められなかった。今後接着因子Robo2やFrem1の発現解析を行う予定である。 2.後腎間葉で発現する遺伝子の網羅的探索 Sall1は腎臓の大部分のもととなる後腎間葉で発現している。我々は胎齢11.5の後腎のSall1高発現分画に、複数の上皮細胞種へと分化しうる前駆細胞が含まれることを明らかにしており、ここで発現する遺伝子の探索は腎臓の発生、再生研究に有効であると考えられる。しかしながら胎齢11.5の後腎間葉は小さく採取できたRNA量は非常に少なかった。一方胎齢17.5の後腎間葉の大きさは十分であるが、Sall1が分化した広範囲の細胞集団で発現するため、後腎問葉細胞のみを単離することが難しい。そこで後腎間葉においてSall1よりも未分化な細胞群に発現が限局している別の転写因子遺伝子座にGFPを組み込んだES細胞を単離し、さらにそれからマウスを作成したところ、期待通りに後腎問葉でのみ蛍光が強く発色した。現在このマウスの胎齢17.5の後腎間葉からGFP陽性細胞をFACSにより取り出し、マイクロアレイ解析を行っているところである。
|