研究課題/領域番号 |
18659088
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中尾 光善 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (00217663)
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研究期間 (年度) |
2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | ゲノム / 遺伝子 / 発現制御 / 発生・文化 / 癌 / クロマチン |
研究概要 |
核内のゲノムは多数のドメインに区画されることで、個々の遺伝子に固有の発現制御がなされている。ゲノム上のドメイン間の境界配列(インスレーター)が重要な役割を果たしており、インスレーター結合タンパク質CTCFで認識されている。CTCFがクロマチンリモデリング因子CHD8と協働して、インスレーター機能(とくにエンハンサー遮断効果)を果たすことを報告した。CTCF-CHD8複合体が、ゲノムインプリンティングを受けるH19-IGF2領域の発現制御に不可欠であることを報告した。 1.CTCF複合体の構成因子の同定 CTCFの各種ドメインを用いた酵母2ハイブリッド法でcDNAライブラリーをスクリーニングし、現在までに、CHD8を含む数個のクロマチン因子を同定した。 2. CTCFと結合分子の相互作用の解析 同定した結合分子の発現ベクターおよび特異的な抗体を作製した。大腸菌で作製したリコンビナントタンパク質を用いたin vitroの結合実験で検討した。 3. CTCFと結合分子のRNAiによるノックダウン CTCFおよび結合分子の発現ベクターおよび特異的にノックダウンできるsiRNA(またはshRNA発現ベクター)を用いて、CTCF-CHD8複合体がH19-IGF2領域の発現制御に必要であることが明らかになった。 4. CTCFの遺伝子発現およびゲノム上の位置の解析 CTCFのノックダウン系を用いて、内因性の遺伝子群の発現解析およびクロマチン解析を行った。発現マイクロアレイを用いて、CTCFノックダウンで発現の変化する遺伝子を同定した。Chip-on-Chip法を用いて、CTCFのゲノム上の位置を明らかにした。遺伝子プロモーターとエンハンサーを組み込んだルシフエラーゼ発現ベクターにCTCF結合候補配列を挿入して、インスレーター活性を検討した。
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