研究課題/領域番号 |
18659111
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木下 専 京都大学, 医学研究科, 講師 (30273460)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 細胞骨格 / 神経変性疾患 / シヌクレイン / タウ蛋白質 / トランスジェニックマウス / 生化学 |
研究概要 |
パーキンソン病におけるalpha-シヌクレインのリン酸化とレビー小体形成、アルツハイマー病におけるタウのリン酸化と神経原線維変化形成はいずれも家族性神経変性原因遺伝子産物を主成分とし、病態とよく相関することから、神経変性疾患の共通分子機構への手がかりを与えると考えられる。レビー小体形成に抑制的に作用するセプチンと、これら凝集体構成要素との相互作用に着目して、モデルマウスの作製・病態解析・バイオマーカー探索を行った。 (1)alpha-シヌクレイン過剰発現マウスの病態が129位のセリン残基のリン酸化とよく相関することと、この両者がSept4の存在によって抑制される事実を見出した。今後はこの重要な分子間相互作用の詳細を明らかにし、治療への応用の可能性を探索する。 (2)PD進行例ではドパミンニューロン内にリン酸化alpha-シヌクレインが増加する一方、Sept4が欠乏する。ヒト脳脊髄液中に微量検出されるSept4、リン酸化alpha-シヌクレイン、その他関連蛋白質の濃度の変動ないしこれらの組み合わせがPDによるドパミン神経障害の病勢や治療効果をモニターするバイオマーカーとなる可能性がある。そこで、これらの関連蛋白質のELISA系を開発できるよう、抗体の作製を行った。ELISA系の構築のため、神戸薬科大学との共同研究を開始した。 (3)Sept4はPDのレビー小体の他、アルツハイマー病等で出現する神経原線維変化の副成分でもある。そこで、上記と同様にヒトtauP301Sを発現するtauopathyモデルマウス(吉山ら、 Neuron 2007)とSept4欠損マウスの交配を行った。。
|