研究課題/領域番号 |
18659137
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北村 俊雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | シグナルペプチド / 発現クローニング / レトロウイルスベクター / 抗原 / 抗体 |
研究概要 |
研究代表者らが開発したシグナルシークエンス法SST-REXを用いると、癌細胞由来の膜蛋白質および分泌蛋白質が、マウスIL-3依存性細胞株Ba/F3の細胞上に-種類ずつ発現する細胞カタログ(SSTクローンと呼ぶ)を作製することができる。SSTクローンを免疫すれば効率良くマウスモノクローナル抗体の作成が可能である。しかしながらSSTクローンにおける癌細胞由来分子の発現が低いので、昨年度はさらに効率良い系を構築するために、SSTクローン中でこれらの分子を強力なプロモーターによって発現させることを試みた。用いたプロモーターはCMV、EF1α、SRα、CAGである。これらのベクターは通常MLVのLTRの10-100倍の活性を有するが、SSTクローン(Ba/F3)ではMLVのLTRが一番強力であることが判明した。 そこでSSTクローンにおける癌細胞由来分子の発現を高めるためにいろいろな試みをした。まず細胞を変えて行ってみたが、Ba/F3での発現がもっとも高いことが判明した。また、SSTクローンにヘルパーウイルスを一過性に発現させることによって、挿入されているウイルスを回収し回収したウイルスをNIH3T3あるいはBW5147に感染させることによって、癌細胞由来分子を高発現する細胞を作製することを試みたが、ウイルス回収が予想以上に効率が悪く、ここの方法論を改善する必要があることが分かった。次に、SSTベクター自身にIRES-puroを組み込み、SSTクローン樹立後にピューロマイシンで選択することにより癌細胞由来分子の発現を高めることを試みた。その結果発現量が50%程度上昇した。今後、SST-REXの方法そのものを改良することを計画している。
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