研究課題/領域番号 |
18659163
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
上平 憲 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80108290)
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研究分担者 |
山田 恭暉 (山田 恭彰) 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (60145232)
長谷川 寛雄 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00398166)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | immunology / dendritic cell / Treg cell / laboratory / phagocyte / laboratory test |
研究概要 |
個体の免疫能は種類の異なるいくつもの免疫担当細胞どうしのクロストークで成り立っている。そのような一般的概念の中で、新しい免疫機能検査になり得るものとして、1細胞の動的かつ連続的な解析を行っている。本年度は、昨年に引き続き病原微生物に対する樹状細胞の反応を解析した。 1)感染性微生物である肺炎球菌や緑膿菌を共培養した際の、樹状細胞の運動機能の評価を行った。感染症発生時の樹状細胞の運動パターンを解析した。無刺激の樹状細胞に比べ、細菌との共培養を行った樹状細胞において運動機能が亢進する結果を得た。 2)樹状細胞に影響を与える薬剤のスクリーニングに関する基礎研究を実施した。樹状細胞の細胞培養液中に免疫抑制剤を添加することが、樹状細胞の運動機能を抑制し、細菌貪食率を低下させる結果を得た。 3)生菌と加熱処理した死菌を用いて、樹状細胞の反応性を解析した。加熱処理した死菌に対しては、樹状細胞の運動性が低下していた。 4)健常人数名の解析で、樹状細胞の反応に個人差があることも判明した。 5)感染症を発症している患者の樹状細胞は、病原体に対する運動機能や貪食能の亢進が認められたが、細胞間のバラツキも大きかった。観察および評価する細胞で結果が大きく異なっていた。 One cellでどの程度の個体の免疫能を評価出来るか未だ一定の成果は得られていない。少なくとも自然免疫能の一部は一個の樹状細胞で何らかの免疫の評価に寄与できることは示唆された。
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