研究課題/領域番号 |
18659185
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
古川 壽亮 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90275123)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 慢性うつ病 / 認知行動療法 / うつ病 / 治療抵抗性 / 品質管理 / スーパービジョン |
研究概要 |
抗うつ剤抵抗性で慢性に経過するうつ病に対する治療法として、認知行動療法があらためて注目を集めている。そこで本研究では認知行動分析システム精神療法(CBASP)日本語版の施行方法を開発確定し、施行マニュアルを作成し、オープントライアルを行うこととした。さらに、本主任研究者がCBASP創始者(米国バージニア州立大学ジェームズ・マカロウ教授)によるスーパーヴィジョンを受けた上で、日本でスーパーヴィジョンを行う体制を構築することを目的とした。 結果、(1)薬剤抵抗性の慢性うつ病患者を対象としたオープントライアルを5例の患者に対して行った。1例は脱落、他の4例はベースラインから治療終結時でBDI2がそれぞれ32点から12点、37点から22点、39点から36点、28点から10点と4例中3例で著明に減少した。 (2)本主任研究者は認定CBASP治療者の認定を受け、引き続きマカロウ教授によるスーパーヴィジョンをインターネットTV電話を利用してほぼ週に1回の割合で受けた (3)これらを通じ、日本でCBASPを施行するためのマニュアルー式を完成した (4)対面でなくともインターネットTV電話によってスーパービジョンが十二分に機能することが確認された。 以上より、日本でCBASPを施行するための準備が完了し、またプレリミナリーだが治療抵抗性で慢性化したうつ病でも5例に3例には顕著な改善が期待できることが判明した。さらに対面でなくてもインターネットを介してスーパービジョンが行えるので、広く全国に均霑化する方途が開かれた。
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