• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

GLUT4小胞のインスリン・カルシウム依存性膜融合を促進する新規蛋白の同定と解析

研究課題

研究課題/領域番号 18659269
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関山口大学

研究代表者

谷澤 幸生  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00217142)

研究分担者 江本 政広  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (50294640)
松原 淳  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (40311815)
研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード糖輸送 / グルコーストランスポーター / SNARE関連蛋白 / 小胞輸送 / インスリン作用
研究概要

神経シナプスにおける開放放出は、v-、t-両SNARE蛋白のカルシウム依存性重合に始まる膜融合反応である。脂肪細胞におけるGLUT4小胞の膜融合も同様であると考えられている。ところが、シナプス末端にはカルシウムセンサーとなる蛋白が多数存在するのに対して、脂肪細胞ではカルシウムセンサーとなる蛋白はまだ同定されていない。そこで、我々はSNARE関連蛋白のDOC2に注目し、脂肪細胞での糖輸送における役割について検討した。
ノーザンプロット法を用いて脂肪細胞に発現するDOC2のアイソフォームを検討した結果、DOC2bのみが発現していることを確認した。GFP-DOC2bを3T3-L1脂肪細胞に発現させ、インスリン刺激するとDOC2bは細胞質内から細胞膜へトランスロケーションした。このトランスロケーションは、膜透過性カルシウムキレート剤により抑制された。一方、Wortmanninを加えても抑制は認められなかった。以上より、DOC2bはカルシウム依存性、PI3キナーゼ非依存性にトランスロケーションしていると考えられた。またアデノウイルスベクターを用いてDOC2bを過剰発現すると、インスリン依存性に糖取り込みが促進された。一方RNAiでDOC2bをノックダウンするとインスリン依存性の糖取り込みが抑制されることから、DOC2bはインスリン依存性の糖取り込みを促進することがわかった。
更に、DOC2bをノックダウンすると、GLUT4小胞の細胞膜へのtranslocationは障害されないが、細胞膜との融合が阻害されることを見いだしている。
DOC2bはカルシウム依存性に細胞膜にトランスロケーションし、GLUT4小胞の細胞膜への融合を促進することによりインスリンによる糖の取り込みを促進する。
DOC2bの糖代謝に関する個体での役割を解析するため、DOC2bノックアウトマウスの解析に着手した。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Myosin motor Myo1c and its receptor NEMO/IKK- γ promote TNF- α -induced serine^<307> phosphorylation of IRS-1.2006

    • 著者名/発表者名
      Nakamori Y et al.
    • 雑誌名

      J Cell Biol 173

      ページ: 665-671

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Plasma concentrations of vascular endothelial growth factor are associated with peripheral oedema in patients treated with thiazolidinedione.2006

    • 著者名/発表者名
      Emoto M et al.
    • 雑誌名

      Diabetologia 49・9

      ページ: 2217-2218

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Estrogen Receptor alpha Regulates Insulin Sensitivity through IRS-1 Tyrosine Phosphorylation in Mature 3T3-L1 Adipocytes.2006

    • 著者名/発表者名
      Muraki K et al.
    • 雑誌名

      Endocrine J 53・6

      ページ: 841-851

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 最新糖尿病学 -基礎と臨床- : 糖輸送担体(垂井清一郎・門脇孝・花房俊昭 編集)2006

    • 著者名/発表者名
      江本 政広 他
    • 総ページ数
      781
    • 出版者
      朝倉書店
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi