研究課題/領域番号 |
18659274
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高柳 涼一 九州大学, 医学研究院, 教授 (30154917)
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研究分担者 |
大中 佳三 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (30325518)
河手 久弥 九州大学, 大学病院, 助教 (20336027)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | グルココルチコイド / 受容体 / ステロイド / non-coding RNA / 遺伝子発現調節 / エストロゲン / アンドロゲン / プロモーター |
研究概要 |
DNAから転写されるRNAは蛋白をコードするmRNAばかりでなく蛋白をコードしないゲノム領域からも転写される(転写産物はnon-codingRNAと呼ばれる)。ステロイドホルモンによる転写調節において未知のnon-coding RNAがホルモン調節系に関与している可能性がある。このような最近のRNA worldに関する新知見を背景に本研究は(1)ステロイドホルモン応答性のnon-coding RNAをcloningする、(2)そのホルモン応答性と機能を解析する、ことを目的として、本年度は以下の解析を行った。 1)ステロイドホルモン応答性のnon-coding RNAのcloningとステロイド応答性の確認 マウスの骨芽細胞(初代培養系)と乳腺由来細胞(MCF7)をグルココルチコイドあるいはエストラジオール(10^<-7>M)で処理後、H19年度に得られたcloneについて、蛋白をcodeするものを除いて、定量RT-PCR装置により、cycloheximide処理下、ステロイドホルモン応答性を検討した。さらに、Northern blot法で確認した。non-coding RNA候補として21個のcloneを得たが、予想外に偽陽性クローンが多く、Northern blot法で有意に発現が増加したものは1個のみであった。 2)ステロイドホルモン応答性のnon-coding RNAのpromoterのcloningとホルモン応答性の解析。1個のnon-coding RNAをコードする候補遺伝子について、promoter領域を市販のマウスゲノムライブラリーよりcloningし、reporter luciferase geneをつないで、ホルモン応答性を検討し、デキサメタゾン(10^<-7>M)添加でluciferase活性が1.5倍に上昇した。以上の、これまでの研究結果を総合すると、ステロイドホルモン応答性のnon-coding RNAの数は少なく、また、応答性は低くいが、その存在の可能性が示唆された。
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