研究課題/領域番号 |
18659291
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中田 光 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (80207802)
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研究分担者 |
吉澤 弘久 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (50282984)
各務 博 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30418686)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 自己抗体 / サイトカイン / GM-CSF / TNF-α / インターロイキン / VEGF |
研究概要 |
平成19年4月〜20年3月までは、前年に引き続いて血管内皮増殖因子に対する自己抗体の研究を行った。健常者の血清中にVEGF-抗VEGF自己抗体複合体が存在していることを酸処理後、IgG精製することにより確認した。次に免疫複合体の解離条件の検討を行った。rVEGF-anti-VEGF mAb complexは、pH2.1-4.0で効率よく解離した。natural G-CSF-autoantibody complexはpH 2.1-3.0で解離し、解離効率はpH2.1が最大だった。alkali bufferは、複合体を解離させる力が弱かった。detergent(Urea, guanidine hydrochloride)は強力に結合を解離させるが、抗体が変性して結合力を失わせた。酸処理は、効率良く複合体を解離し抗体の結合力を保つが、ある低度の変性は起こる。我々の経験では、酸処理した抗体は数日静置すると凝集し、immunoblotを行うとbackgroundが高くなる。このため、酸処理の時間は出来るだけ短時間に留める必要があった。問題点は、強酸の処理(pH2.1)で、naturally present cytokine-autoantibody complexがどの程度解離するかが予測できないことである。以上の結果、自己抗体複合体が、解析した15例の健常者検体の全てより検出された。また、IVIGより精製した抗VEGF抗体の特異性は高く、リガンドとは、中等度の結合力(Kav:2.9nM)を示した。
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