研究課題/領域番号 |
18659309
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 国立成育医療センター(研究所) |
研究代表者 |
熊谷 昌明 国立成育医療センター(研究所), 生殖・細胞医療研究部, 共同研究員(医長) (60170049)
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研究分担者 |
梅澤 明弘 国立成育医療センター(研究所), 生殖・細胞医療研究部, 部長 (70213486)
秦 順一 国立成育医療センター(研究所), 名誉総長 (90051614)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 移植・再生医療 |
研究概要 |
胎児遺伝性血液疾患は、生後の造血幹細胞移植による治療が行なわれているが、この造血幹細胞移植は移植前処置に伴う免疫抑制剤あるいは放射線照射による合併症や移植後の移植片対宿主病(GVHD)などの副作用が問題とされ安全性の高い治療法とは言い難く、この副作用を最小限に抑えるためにはHLA適合ドナーを見つけることが必要とされる。しかしHLA適合ドナーを用意することは、実際は困難であることが多く、依然、小児の造血幹細胞移植は克服されるべき問題が残されている。これらの問題点を克服するため、最終年度である本年度は、特に胎児移植治療モデルの作成キメラマウスに対し、侵襲の少ないプロトコールを用いた細胞移植によりドナーキメリズムの増幅が可能であることを検証した。このプロトコールでは、通常の成人マウスでは移植治療の効果が得られないことも確かめ、侵襲の少ないプロトコールであることを証明できた。疾患モデルマウスを用いて胎児幹細胞移植治療を行い、これらの治療法により疾患の症状の治療効果について検討を行った。免疫トレランスのメカニズムの解明マウス胎児への細胞移植後、免疫組織化学を用いた組織染色を行い、移植細胞の胎児への生着率を検討した。治療効果が十分得られるレベルのキメリズムの獲得が可能な治療法の開発ドナー細胞が正着したキメラマウスを用いて、その疾患マウスに出現する症状の改善の有無と程度について検討を行った。また、ドナー細胞生着率と症状改善の程度に関しての検討も行った。
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