研究分担者 |
上野 伸哉 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00312158)
森 文秋 弘前大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (60200383)
朱 剛 弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (80400133)
城山 隆 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00252354)
元村 英史 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (10324534)
福澤 雅志 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (10231557)
森山 朋子 弘前大学, 医学部, 助手 (90400134)
|
研究概要 |
家族性及び孤発性てんかん患者から発見された遺伝子変異を導入した遺伝子改変モデル動物を作出し,表現的妥当性(てんかん発作症状が人てんかん患者の発作と同等であるか否か)、構造的妥当性(予測される病態が人と同等であるか否か)、予測的妥当性(人患者への治療反応性が同等であるか否か)を評価し,本遺伝子改変モデル動物がてんかんモデル動物として,表現的、構造的、予測的妥当性を獲得したモデル動物であることを証明した。続いて,この遺伝子改変モデル動物の発症週齢前後における遺伝子発現の変異をマイクロアレイ及びreal-time PCR,蛋白合成の変異をwestern blotting及び免疫化学染色法,情報伝達機能変異をin vivomicrodialysis,slice patch-clamp,optical MED64systemを用いて手解析し,分子基盤の構成変異が中枢神経系機能性疾患発症の必要条件であることを明らかにした。発症前の遺伝子発現変異解析に従った,遺伝子発現変異の機能的補正を実現しうる低分子化合物のスクリーニングを行い,発症前期からの候補物質"A"の投与によって,発症を抑制する可能性を示唆する結果を得た。新たに作出した3種類の遺伝子を導入したトランスジェニックラットと1種類のノックインマウスも同様の解析手法を用いて,新たな治療法の確立に寄与する研究ストラテジーの構築に展開したい。
|