研究課題/領域番号 |
18659344
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
石原 康利 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (00377219)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | MRI / 磁気共鳴 / 診断装置 / 画像再構成 / 静磁場 / 永久磁石 / 磁場不均一性 / 小型化 / パルスシーケンス |
研究概要 |
本萌芽研究では、ベッドサイド診断、あるいは、ネットワーク接続によるユビキタス診断を可能とするハンディ型MRI (Magnetic Resonance Imaging)装置の実現を目指し、MRI装置の超小型化に必要な装置構成の検討、再構成アルゴリズムの提案を目的としている。 平成19年度は、信号対雑音比(SNR: signal-to-noise ratio)の観点から、画像データの収集に必要な静磁場強度が0.1[T]以上であることを示すとともに、磁場均一性を1[ppm]以下にするために、複数の永久磁石(残留磁束密度0.7[T]、直径10[mm]、高さ10[mm])をマトリクス配置(7行×7列=合計49個)する必要のあることを明らかにした。また、ネオジム永久磁石を用いた磁場分布計測を行い、所望とする静磁場分布を形成できる可能性を確認した。さらに、このようにして得られた静磁場下において再構成される画像の評価を行った。その結果、20×20[mm]のFOV (field of view)内に配置した10×10[mm]の方形ファントムの画像を再構成できることを確認した。しかし、急激な磁場不均一性を示す領域では、磁場分布に基づく画像歪の補正が良好に行えないことも明らかになった。 本研究によって、磁気回路(ヨーク)を付随しない構成でも、ネオジム等の希土類磁石を複数配置することで、MRI画像を再構成できる可能性が示されたが、診断に供する画像を得るためには、画像歪の補正法を新たに考案する必要がある。今後、得られた知見を発展させ、実用システムの構築に必要な基盤技術の研究・開発を加速する。
|