研究課題/領域番号 |
18659361
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
片寄 喜久 秋田大学, 医学部, 講師 (40282165)
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研究分担者 |
小川 純一 秋田大学, 医学部, 教授 (20112774)
吉村 昇 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60006674)
水戸部 一孝 秋田大学, 工学資源学部, 講師 (60282159)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 乳癌 / テラヘルツ波 / 微小転移 |
研究概要 |
乳癌のリンパ節転移で現在直径2mm以下の転移は微小転移とされ、その臨床的意義は未だ結論が下されていない。しかし微小転移を認める症例の予後は、不良であるとの報告も増加している。微小転移の有無は腋窩郭清追加の決定事項であり、予後改善のため臨床的にますます重要となっている。微小転移検索目的にテラヘルツ波を用いた乳がんのセンチネルリンパ節への微小転移診断研究を開始した。 テラヘルツ波を用いてホルマリン固定、パラフィン包埋ブロックを用いた乳がん組織の測定を行った。腫瘍の輪郭をある程度は描出可能であったが、明確な測定は困難であった。このためTHz発生装置の改良:出力の増強と解像度の向上を行った。これにより解像度は約2倍に上昇したが、パラフィン包埋ブロックでの乳癌組織と正常乳腺組織の鑑別に関しては今後も測定方法や資料の作成方法などに改良が必要である事が判明した。術中迅速診断の際、必要とされることは、1迅速性、2正確性、3高い感度、4偽陰性例の少なさである。これを満たすために乳がんと正常乳腺組織の摘出標本の新鮮凍結標本を用いて検討した。標本は固定液に包埋後、液体窒素にて固定、約2mmの厚さの標本を作製、装置全体を低温下に置き、テラヘルツ波を用いた測定を今後も継続予定である。 さらに今後の方針としては、測定時間の短縮、解像度の上昇、新鮮凍結標本によるTHz測定結果と病理結果の検討、正常乳腺組織・乳癌・乳腺境界病変の鑑別が可能であるか否かを検討する必要性があると思われる。
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