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食道癌放射線治療後の微小環境適応におけるオートファジーの関与の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18659381
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

土岐 祐一郎  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20291445)

研究分担者 宮田 博志  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80362713)
安田 卓司  近畿大学, 医学部, 准教授 (10324782)
藤原 義之  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40314330)
瀧口 修司  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00301268)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード食道癌 / オートファジー / 低酸素 / LC3 / 放射線療法
研究概要

消化器癌におけるオートファジーの意義について検討するためにオートファジー・マーカーとしてMicrotubule-associated protein 1 light chain 3 (LC3),の免疫染色を消化器癌で行った。対象は当科で切除を行った消化器癌163例(食道癌106例、胃癌38例、大腸癌19例)と前癌病変としての食道intraepithelial neoplasia 70例。食道癌においてはLC3発現と細胞増殖マーカーとしてのKi-67、低酸素マーカーとしてのCA-IXの発現との関係を調べた。LC3免疫染色の評価は陽性細胞数のfrequencyとintensityの総合評価をスコア化し高発現/低発現の2群に分けて検討を行った。LC3発現は正常組織ではみられず癌組織のcytoplasmのみに見られ、食道癌では53%、胃癌では58%、大腸癌では63%がLC3高発現であった。食道前癌病変から早期癌にかけてLC3スコアは増加したが、進行癌ではそれ以上の増加はなかった。またLC3とKi-67の関係ではLC3高発現を示す癌部分はKi-67陽性となる傾向があり、特に早期癌ではLC3発現とKi-67陽性率は相関した。一方、LC3とCA-IXの関係ではCA-IXが癌巣の中心部で染色されるのに対してLC3は癌巣の辺縁で染色され、早期癌、進行癌のいずれにおいても両者の染色性に相関はみられなかった。また食道癌におけるLC3発現と患者予後の間には関連はみられなかった。以上より、LC3は癌組織で高発現がみられオートファジーが亢進していると考えられた。特にオートファジーは癌進展の早期において重要な役割を果たすことが考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 消化器癌におけるLC3の発現2007

    • 著者名/発表者名
      吉岡晶子、宮田博志、山崎誠、瀧口修司、藤原義之、土岐祐一郎、門田守人
    • 学会等名
      第66回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 食道癌組織におけるオートファジーの意義についての検討2007

    • 著者名/発表者名
      吉岡晶子、宮田博志, 山崎誠, 瀧口修司, 藤原義之, 土岐祐一郎, 門田守人
    • 学会等名
      第62回日本消化器外科学会定期学術総会
    • 発表場所
      東京
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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