研究課題/領域番号 |
18659427
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
田中 禎之 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40326385)
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研究分担者 |
上松 右二 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (90223502)
沖田 竜二 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70420750)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | glioma / MGMT / RNA干渉 / 遺伝子治療 / promoter methylation / Methylation-specific PCR / 悪性グリオーマ / Temozolomide |
研究概要 |
【研究目的】gliomaの化学療法には、ニトロソウレア剤が広く用いられているが、治療抵抗性を示す症例が多く認められる。その原因の一つとして、薬剤耐性遺伝子である06-methylguanine-DNA methyltransferase(MGMT)の関与が注目されている。また、そのMGMTの発現は主にpromoter領域のメチル化によって制御されているといわれており、promoter領域のメチル化と予後との相関が認められている。今回、摘出腫瘍から培養したglioma細胞においてMGMTの発現とpromoter領域のメチル化を検索し、Temozolomideに対する薬剤感受性テストを施行し、それらの関連を検討した。【実施計画】2005年1月から2007年1月まで摘出術を施行した17例(grade□〜□3例、grade□5例、grade□9例)において、摘出腫瘍から培養したglioma細胞よりRNA、DNAを抽出し、MGMTの発現はRT-PCRにて、またpromoter領域のメチル化はMethylation-specific PCRにて検討した。【研究結果】2例は、培養段階で死滅し、RNA、DNAを抽出することができながった。他の15例は、腫瘍細胞を培養、継代することができた。MGMTの発現を認めたものは、15例中14例(93%)で、promoter領域のメチル化は、7例(47%)で陽性であった。この7例のうち1例のみがMGMTの発現なく、6例でMGMTが発現していた。Promoter領域のメチル化を認めない8例は、全例MGMTの発現を認めた。また、Temozolomideに対する薬剤感受性テストでは、promoter領域のメチル化を認めたものがより高い感受性を示した。【今後の計画】当初予定していたRNA干渉を用いた遺伝子導入実験は、今年度に実施する予定である。
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