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腱靭帯損傷後のSDF-1の発現の変化とその骨髄間葉系幹細胞による修復への影響

研究課題

研究課題/領域番号 18659432
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関北海道大学

研究代表者

末永 直樹  北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任准教授 (70261310)

研究分担者 岩崎 倫政  北海道大学, 大学病院, 講師 (30322803)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード靭帯損傷 / SDF-1 / 骨髄間葉系幹細胞 / ラット / 靱帯損傷
研究概要

本年度研究によりSDF-1の靭帯損傷後の治癒過程に対する作用に関して、以下の結果が得られ、その成果は現在国際ジャーナルに投稿中である。
1. ラット膝内側側副靭帯損傷モデルにおいて、損傷靭帯局所でのSDF-1mRNAの発現が有意に上昇していることを証明した。この結果は、SDF-1が損傷靭帯の自然治癒過程においてなんらかの機能を持つことを示唆するものである。
2. SDF-1mRNA発現上昇の時期と、骨髄間葉系幹細胞の局所集積時期に相関性が認められた。これらの結果より、腱・靭帯の損傷後には局所でのSDF-1の発現が上昇し、それにより骨髄間葉系幹細胞のhoming現象が促進され、治癒過程が促進されるという仮説をたてることが出来た。
3. SDF-1のfibroblastに対する細胞増殖作用や器質産生促進等の直接的細胞活性作用は有意なものではなかった。
4. SDF-1の局所投与(外因性)により骨髄間葉系幹細胞の局所集積が生じ、損傷靭帯の治癒促進作用が示された。
以上の結果より、SDF-1は靭帯損傷後の治癒過程において直接的に局所の線維芽細胞に作用するのではなく、骨髄間葉系幹細胞の損傷部への集積を促進し、集積した骨髄間葉系幹細胞により間接的に治癒作用を促進させると推測された。将来的には、靭帯損傷部にSDF-1を投与することにより靭帯損傷部の治癒過程を促進させる新規の治療法の開発が可能になると思われる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Bone Marrow Stromal Cells Acts as Feeder Cells for Tendon Fibroblasts through Soluble Factors.2007

    • 著者名/発表者名
      Shimode K, Iwasaki N, et al.
    • 雑誌名

      Tissue Eng. 13(2)

      ページ: 333-341

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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