研究概要 |
実験1ラットアストログリァ細胞(以下RCR-1細胞)におけるLPS及びATP刺激によるTNFα産生試験 RCR-1細胞を5×105/m2に調整し,500μ2を24穴プレートにて37℃で12時間培養した。PBS洗浄後,DMEM+10%FBS 500μを添加し,LPS濃度0,0.1,1,10,20ng/meまたはATP濃度0,1,10,100,500mM,IMを加えた。37℃で6時間培養後,TNFα産生量を測定した。 実験(2)ラットミクログリ7細胞(住友ベークライト社)におけるアセチルLカルニチン(ALC)によるLPS刺激下TNFα産生抑制試験 1)ラットミクログリア細胞を5×105/m2に調整iし,100μ2を96穴プレートにて37℃で12時間培養した。PBS洗浄後,専用ミクログリア試験液を150μG添加し,LPSO,10,100ng,1,10μg/m1で刺激し,37℃で6時間培養後,TNFα産生量を測定した。 2)同様に調整したラットミクログリア細胞に,ALC濃度0,1,10,100μM,1,5mMを添加後15分後にLPS100ng/m2を加えた。37℃で6時間培養後,TNFα産生量を測定した。 結果 実験(1) TNFα assaykitを用いてTNFαレベルを測定した。LPSおよびATP刺激各濃度下のTNFαは非常に低レベルであった。TNF α assay kit Ultra sensitiveを用いて高感度測定したが,TNFαレベルは最高9.4pg/me未満となり有意な反応は認められなかった。 実験(2) 1)LPS濃度依存性にTNF-α産生が増加する傾向は認められたが,データのばらつきが大きく,有意な濃度依存性は認めなかった。 TNF-α産生が得られやすいLPS濃度100ng/mlで刺激したが,ALCが濃度依存性にTNF-α産生を有意に抑制する結果は現在のところ得られていない。
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