研究課題/領域番号 |
18659472
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
辻村 晃 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (40294053)
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研究分担者 |
高尾 徹也 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30379177)
宮川 康 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70362704)
奥山 明彦 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20093388)
高田 晋吾 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00379249)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 前立腺幹細胞 / proximal region / microarray / prominin / テロメレース活性 / 3次元培養 / 前立腺 / 幹細胞 / proximal / telomerase |
研究概要 |
前立腺疾患に対しては、多方面から増殖機序が検討されてきたが、特に最近、前立腺幹細胞の概念が注目されるようになった。しかし、これまでに前立腺幹細胞は同定されていない。そこで、5週齢C57B16マウスの前立腺幹細胞の存在が推測されているproximal regionとそれ以外の部位の前立腺微小組織を顕微鏡下に採取後、microarray法で4800gene/ESTをスクリーニングし、proximal regionに特異的に発現する遺伝子群(Cysteine dioxygenase 1, Inducible 6-phosphofructo-2-kinase, Prominin,他)を得た。その中からpromininに注目し、抗体を作成後、免疫組織染色にてproximal region特異的発現を再確認した。同時に、上皮系のマーカーである抗サイトケラチン8,14抗体と抗prominin抗体を用いた2重染色を行い、幹細胞の存在が推測されているbasal cellに特異的に発現していることも確認した。また、prominin発現細胞はテロメレース活性が高く、さらに、proximal regionからの細胞を3D培養で管腔を形成している細胞のみにpromininを発現していること、また培養前にprominin陽性、陰性細胞に分けると、陽性細胞のみ3D培養で増殖能を有していることが確認された。以上より、proximal regionに存在し、かつpromininを強発現している細胞が、前立腺幹細胞である可能性を示唆されるとともに、promininは前立腺管細胞マーカーになり得るものと推測された。ヒト前立腺肥大症組織から得られた細胞における3D培養実験でも、同様の結果であり、promininはヒトにおいても前立腺幹細胞マーカーとなり得る可能性が示唆された。
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