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網膜ミクログリアによるT細胞アポトーシスの機序解明とぶどう膜炎治療

研究課題

研究課題/領域番号 18659518
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

木本 高志  関西医科大学, 医学部, 講師 (00368226)

研究分担者 天野 麻穂  昭和女子大学, 生活科学部, 講師 (80365808)
研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード網膜ミクログリア / 実験的ぶどう膜炎 / ガレクチン / 網膜色素上皮
研究概要

網膜可溶性抗原(S抗原)のペプチド合成を行った。ルイス系ラット(体重150〜1759)の雌の足蹠に、ペプチドを接種した。免疫接種後10日目から前眼部炎症による両眼の角膜毛様充血をみた。眼球摘出後、網膜の凍結切片を作成した。接種後11日目から網膜内に炎症細胞の浸潤をみるようになった。接種後15日目以降になると、視細胞層は消失して、網膜構造が崩壊して後部ぶどう膜炎の発症が確認できた。正常網膜の凍結切片を作成して、galectin-9抗体による免疫染色では、網膜に陽性細胞をみなかったが、実験的ぶどう膜炎の網膜では、galectin-9抗体陽性が網膜色素上皮細胞(RPE)、内網状層にみた。内網状層の陽性細胞は、局在部位から網膜ミクログリアと思われた。さらにRPEの細胞ラインであるARPE-19 and hTERTを培養させた。それらの細胞は、galectin-1抗体に陽性であった。RPEを活性化したT細胞と共存させて培養すると、T細胞にアポトーシスを生じた。
また、ルイス系ラット(生後2〜3日)の前眼部組織、水晶体、硝子体を切除して、RPEを除いて網膜を剥離した。網膜細胞間を分離させて、網膜細胞をDMEM-FBS培養液に95%air-5%CO_2下で入れ、浮遊した細胞を除去して,接着した細胞のみを1ng/ml murine granulocytemacrophage(GM)-CSF(Sigma)を含有したDMEM-FBS培養液中で培養した。培養後10日後から浮遊してきた細胞を分離して、CD11b抗体(OX42)による免疫染色を行うと陽性であったことから、網膜ミクロクリアと同定し、培養系実験を確立させた。
今回の研究結果から、実験的ぶどう膜炎の発症経過に網膜ミクログリアとRPEがガレクチン糖鎖ファミリーを介してT細胞に働きかけていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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