研究課題/領域番号 |
18659545
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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研究分担者 |
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50275343)
井上 裕子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50367306)
山田 浩之 鶴見大学, 歯学部, 助教 (90267542)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / 酸化ストレス / 唾液分泌機能障害 |
研究概要 |
昨年度の検討で、シェーグレン症候群患者唾液中で酸化ストレスマーカが高値を示したことより、当該疾患における唾液分泌障害に酸化ストレスが関与している可能性が示唆された。このことから我々は放射線照射による唾液分泌障害マウスと培養唾液腺細胞を用いて唾液腺の機能障害における活性酸素種の関与を検証し、さらに抗酸化酵素であるsuperoxide dismutase(SOD)の治療効果の可能性について検討を行った。同障害マウスを用いた検討ではレシチン化SOD投与群では照射2週間後に未照射群に比べて唾液分泌の明らかな変化は認められず、放射線照射による唾液分泌の減少に対し抵抗性を示した。それに対し、対照群の放射線照射2週間後では、未照射群と比較すると有意な唾液分泌量の低下が認められた。同様にSODの溶媒として用いたマンニトール群とレシチン化SOD投与群の唾液分泌量の比較では照射2週間後で有意な差が認められた。一方、SODと同様の抗酸化作用を有するN-Acetyl-L-cystein(NAC)投与の検討では放射線照射2週間後にコントロール群、NAC投与群で、照射1週間前に比べ有意に減少し、NACによる唾液分泌量に与える影響は認められなかった。次にこれらの抗酸化剤の活性酸素種に対する抗酸化作用の違いを明らかにする目的からヒト唾液腺細胞株であるHSY細胞を用いてUVB照射時のレシチン化SOD及びNACの活性酸素種の消去作用を確認したところレシチン化SODはDihydroethidiumにより検出されるスーパーオキシドの産生を抑制したのに対し、NACでは同様な効果が得られなかった。以上の結果より、唾液腺の分泌障害にはスーパーオキシドを介した機序が推察され、加えてレシチン化SODはスーパーオキシドを消去することにより外分泌腺機能障害に対し予防効果を有する可能性が示唆された。
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