研究課題/領域番号 |
18659557
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中村 卓 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30172406)
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研究分担者 |
角 美佐 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (90284702)
佛坂 由可 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10244089)
田代 茂樹 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20300882)
角 忠輝 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80284701)
市川 陽子 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90380857)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | リンパ節 / 転移 / 癌 / メカニズム |
研究概要 |
(1)B16メラノーマ細胞を使ったマウスリンパ節転移モデルと(2)頭頸部扁平上皮癌患者における実験並びに臨床データの解析により以下の結果を得た。 (1)リンパ節への転移は被膜直下の皮質へのがん細胞の定着をもって始まること。 (2)頸部リンパ節へ転移した癌はある程度の大きさになると高解像度MRイメージングによってもその存在を確認できるようになるが、その時、転移した癌の病巣は周囲の正常リンパ組織よりも若干高い見かけの拡散係数(apparent diffusion coefficient,ADC)を有すること。 (3)転移巣がある程度の大きさになると中央部に造影剤でエンハンスされない部分(focal defect)が出現するが、これはnecrosisの機序に沿っておこるものとapoptosisが主体となって生じるものがあるらしいこと。また、necrosisによって生じるものは、coagulation necrosisとなり、apoptosisが主体となって生じるものより粘性の低いfocal defectを形成すると考えられた。さらにこの2つのfocal defectはADC値の差により区別できた。 最近の研究によれば、リンパ節への癌細胞の転移がおこる以前に当該のリンパ節では、リンパ管の増正が進んでいるらしい(Am J Pathol170,774-786,2007)。もし、このリンパ節の新生を捉えることができればいつ、そしてどのリンパ節への転移が起こるのかをより早く予測することができるはずである。現在、我々の研究室では、これに対する試みを始めている。 以上の結果の1部は、Eur Radiol 17,1235-1241,2007およびJ Magn Reson Imaging(in press,2008)に公表した。
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