研究課題/領域番号 |
18659602
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
白砂 兼光 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (30093420)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 唾液腺 / 組織再生 / 細胞外基質 / 組織再構成 / マウス顎下腺 / フィブロネクチン / インテグリン / 幹細胞 / side population(SP) / 再生医療 / 分化誘導 / 上皮 間葉 相互作用 |
研究概要 |
マウス顎下腺から分離、回収したSP細胞が多分化能をもつ唾液腺幹細胞であるという確証が得られなかった。そこでつぎに、胎児マウス顎下腺からin vitroに分離した細胞が唾液腺組織を構築するか否かについて検討した。胎児期初期(E12からE14)の顎下腺組織を酵素処理し、分散したのち、分散化細胞を高い密度でコラーゲンゲル内にて3次元培養すると、腺管構造を形成した。すなわち、細胞はコラーゲンゲル内で互いに凝集し、12時間後から分枝形成を開始し、多数の小葉の形成に続いて腺管や導管も形成された。しかしながら、培養7日目を過ぎるころからが導管腔が嚢胞状に肥大化した。そこで、コラーゲンゲル内にフィブロネクチンを添加すると分枝形成はより旺盛となり、小葉の数、面積ともに増加し、導管腔の肥大化も抑制された。また、フィブロネクチンと同様の劾果は抗α1やα2インテグリン抗体をコラーゲンゲル内に添加してもみられた。In vitroで再構成された小葉組織の腺腔側にはアクアポリン5の発現や腺腔にはアルシャンブルーに染色される粘液が観察され、再構成組織が出生時期のマウス顎下腺に匹敵する機能形態を備えていることが示唆された。以上の結果をまとめると、1)胎児マウス顎下腺細胞からin vitroで顎下腺組織を再構成することが可能であること、2)組織再構成には初期の細胞凝集や細胞外基質との相互作用が必要であることがわかった。なお、細胞集合塊による組織再構成は細胞集合塊をマウス腎被膜下に移植してもみられる。しかし、成獣マウス顎下腺細胞集合塊からの顎下腺組織再構成には成功していない。
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