研究課題/領域番号 |
18659619
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
宮沢 裕夫 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90147637)
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研究分担者 |
中村 浩志 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (00278178)
中村 美どり 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90278177)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90302893)
小出 雅則 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (10367617)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 膜透過性 / 転写因子 / 融合蛋白 / 時間軸 / 破骨細胞 / 融合タンパク |
研究概要 |
AP-1やNF-kBなどの転写因子は破骨細胞の分化に必須であることがノックアウト動物の解析から明らかとなっている。しかし、これらの転写因子は、他の細胞にも普遍的に発現し、細胞の増殖やストレス応答など多彩な作用を有する。本研究では、転写因子に膜透過性ドメイン(PTD)を融合させたタンパクを作成し、破骨細胞前駆細胞に経時的に導入する方法を作成することを目指している。平成19年度は前年度に引き続き、動物細胞での発現を目指して以下の結果を得た。 (1)PTD融合タンパクを直接細胞に導入する実験系の作成。 NF-kBおよびAP-1それぞれの転写因子ファミリーのcDNAを、PTD融合タンパク発現ベクターに組み込み、動物細胞株HEK293に発現させた。しかし、想定した以上にタンパク分解が見られ、全長を満たす転写因子が発現できなかった。そこで、NF-kBを活性化させるIKK複合体の制御を行うためPTD融合タンパクを用いて検討した。IKK複合体のサブユニット間の結合に必要なNBD領域をPTDと融合タンパクとして作成し、マウス骨髄細胞およびヒト末梢血単球に作用させた。いずれの細胞でも、NF-kB活性は低下しM-CSFとRANKLで誘導した破骨細胞分化を阻害した。 (2)遺伝子欠損マウス由来細胞を用いて、炎症性因子による破骨細胞の分化誘導の試み。 NF-kBおよびAP-1のPTD融合タンパクが生成できなかったため、RANKL欠損マウス由来の破骨細胞前駆細胞に対するIL-1やLPSによる破骨細胞分化の検討は行わなかった。
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