研究課題/領域番号 |
18659662
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2007) 山口大学 (2006) |
研究代表者 |
本山 仁美 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (90316620)
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研究分担者 |
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
古満 伊里 東亜大学, 人間科学部, 教授 (80190164)
田代 明子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (20437627)
藤村 朗子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (80438853)
大野 明美 埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (40458534)
山勢 善江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助教授 (30279351)
立野 淳子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90403667)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | クリティカルケア看護 / 事象関連電位 / 重度意識障害 / 音刺激 |
研究概要 |
本研究ではクリティカルケアにおける重度意識障害患者が家族や医療従事者の声を弁別することができるかを否かを検証するために、指標として事象関連電位の使用が可能かどうかを検討した。まず、事象関連電位の測定時に対象者は安静状態を維持する必要があるため、重度意識障害患者を対象に音刺激を提示し行動反応を観察した。しかし分析するための十分なデータを集めることができなかった。その理由は滞在期間が短い間に家族へ研究の承諾を得て、実験の準備をする間に転院してしまうケースと対象条件に合わない高齢者が多かったためである。特に前者に関しては実験計画当初では入室期間を2週間位と見通しをしていたものが、実際には1週間前後で転院するなど入室期間の短縮化が進み、被験者が集めにくくなった。このことは急性期病院での臨床実験の困難さを示している。今後は対象者の条件や発症後の時期について大幅に見直す必要がある。 次に重度意識障害患者に対して事象関連電位を用いる場合は、受動的課題といって対象が刺激に注意を払わないパラダイムで行う。言語刺激を用いた受動的課題に関する報告が見当たらなかったため、言語刺激を用いた受動的課題について健常者を対象に予備実験を行うことを計画にした。準備段階で日本光電ニューロパックμと外部音刺激装置との接続などによってノイズの増大などの問題が生じ、事象関連電位の検討が十分にできなかった。今後臨床研究になればさらに多くの医療器機が存在する環境で実験を行うことになるため、ノイズに対する対策が重要になることがわかった。さらに、受動的課題では通常のオッドボール課題に比べて時間を要することがわかった。これらのことから対象患者の身体状態を考慮すれば、クリティカルケア領域において事象関連電位を用いることは難しいと思われる。
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