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薬物依存症者を家族に持つ人々の健康問題とその支援に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18659672
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関千葉大学 (2008)
昭和大学 (2006-2007)

研究代表者

高橋 美紀  千葉大学, 看護学部, 助教 (20305494)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2007年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード薬物依存症者 / 家族 / 共依存 / 家族会 / 回復過程 / 健康問題 / 体験 / 認識 / 支援
研究概要

薬物依存症者の支援においては、依存症者本人の回復過程と併せて、本人の薬物使用の存続を可能にする経済的条件の維持や、薬物使用に伴い生じる社会的問題のいわば、「尻拭い」に関与している「イネイブラー」に該当する人々の「共依存」をはじめとする健康問題からの回復過程が重視される。本研究では、薬物依存症者を家族に持つ個人が、その健康問題の自覚を糸口として、よりその人らしく生きられることをめざして、研究者自身による対象者への継続的な面接の質的分析により、対象者の健康問題からの回復過程を浮きぼりにすることを試みた。
対象者は、平成18年度から面接を継続してきた者が2名、平成19年度からの者が1名、平成20年度からの新規の者が2名であり、いずれも薬物依存症者の家族が集う家族会で役員らから紹介を受けて、研究者が主旨を説明のうえ研究への理解と協力をを得た。面接での対象者の語りの内容をもとに各事例の回復過程を再構成した。うち初年度からの2名の分析をほぼ終了した。この2名の回復過程の比較検討により得られた回復過程について論理を以下に記す。1.本人が施設につながり、本人の行動に伴って生じるケアや事務手続きを施設に託すことにより、精神的ゆとりを取り戻せる。2.家族会に参加し、他の参加者の共依存のあり様に仲間として関わることにより、自己の共依存のあり様を客観視できる。3.薬物依存症である自分の子以外の人々(当事者による施設のスタッフ等)との関わりにより、本人の未来をより肯定的に描くことも可能になる。4.家族会等での学習を重ね、そこでの学びが本人以外との人間関係においても援用可能と気づくことにより、本人以外との人間関係が充実あるいは改善する。5.本人が物質を再使用し、自分の期待通りに本人が回復していくわけではないとわかることにより、本人に対する無力を心から認められる。

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「自他の区別」や「他・他の区別」がつけられないときに、どうすればよいか?2008

    • 著者名/発表者名
      高橋美紀
    • 雑誌名

      全国薬物依存症者家族連合会機関誌あまびき 25

      ページ: 43-55

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 薬物依存症者である成人期の子を持つ母親の共依存からの回復過程2008

    • 著者名/発表者名
      高橋美紀
    • 学会等名
      第28回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      福岡県福岡市博多区
    • 年月日
      2008-12-13
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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